おふろ・沐浴

楽しく、おふろ

首もすわらない時期の赤ちゃんをおふろに入れるのは、誰でも最初は緊張するもの。まずは力を抜いて。こわごわ入れていると、赤ちゃんも不安を感じてしまいます。やさしく洗って、「気持ちいい」と「安心」を教えてあげましょう。

おふろ・沐浴のポイント

赤ちゃんが大人と一緒の湯船に入浴できるようになるのは、1ヵ月健診で医師の許可を得てから。新生児期は抵抗力が弱く、湯船に浸かることで細菌感染や肌トラブルが起こることがあるため、シャワー沐浴やベビーバスでの沐浴などでからだを清潔にします。

沐浴は、シャワー沐浴、ベビーバスなど、住環境に合わせた方法を

沐浴には、ベビーバスにお湯を張ってそのなかで洗う方法と、バスマットに赤ちゃんを寝かせたまま、あるいは抱っこした状態で洗うシャワー沐浴という方法があります。寒さが気になる場合には、ベビーバスで赤ちゃんをおふろに浸からせたあとに、シャワー沐浴をするなど、併用するケースもあります。

肌トラブル防止には、からだを洗ってしっかりすすぐことが大切なので、シャワー沐浴がおすすめです。また、寝かせたまま洗えるのでママやパパの負担も軽減されます。ですが、シャワーの温度や湯量の調節がしやすいか、おふろ場の室温など、住環境はそれぞれ異なりますので環境に合った方法を選びましょう。

基本は毎日

赤ちゃんは新陳代謝がさかんでからだが汚れやすいので、1日1回はおふろできれいにします。夏場なら、行水を何回かさせてあげてもよいでしょう。風邪をひいている場合も、咳や鼻水程度、風邪の症状があるけど元気な様子であればほとんどの場合、入浴して問題ありません。熱が高くつらそうにしている場合などは避けるようにしましょう。汗をかいているときは濡らしたタオルで拭いてあげてください。

授乳直後や眠そうなときは避ける

新生児のうちはまだ生活リズムも安定していないので、ママやパパの都合のよい時間帯で構いません。生後4~5ヵ月ぐらいになったら生活リズムを整えられるよう、なるべく同じ時間帯におふろに入れましょう。夕方や夜の時間帯に入浴する習慣ができると、夜の寝つきもよくなることが増えていきます。なお、授乳直後の入浴は吐き戻しをしやすいので避けてください。

時間をかけすぎない

赤ちゃんがのぼせたり冷えたりしないように、おふろは短い時間ですませられるようにします。おふろに入る前に、冬場なら浴室を温めておく(浴室暖房があれば使用し、なければシャワーで浴室全体にお湯をかけるだけでも温まります。)、バスマットなど必要なものを準備しておく、シャワーの温度、水量の調節をしておく、汚れが気になるところを重点的に洗う、泡で出るソープを使うなど、短時間ですませられる工夫をしましょう。

泡でやさしく洗って、すすぎはしっかり

洗うときはたっぷりのきめ細かい泡でやさしく手のひらで洗うのがポイントです。泡ソープを使うと泡立てる手間がなく、たっぷりの泡で手早く洗うことができます。洗浄成分が残っていると肌トラブルにつながってしまうので、すすぎは弱めのシャワーでしっかりと。シャワーの水量調節が難しい場合は、手桶などにお湯をくんでしっかり流しましょう。

お湯の温度は少しぬるいくらい

大人にはちょっとぬるいかな、と感じられるくらいが適温(37~40℃)です。赤ちゃんを入れる前に必ずチェックを。お湯は上の方が熱くなっているので、よくかき混ぜてから確認します。沐浴の場合、ベビーバスはお湯が冷めやすいので、さし湯も用意します。シャワー沐浴で寒さが気になる場合は、背中にシャワーをあてたままにしてからだを温めましょう。

おふろからあがったら素早くたっぷり保湿

からだを洗うと、皮脂膜も落としてしまいます。そこで、おふろあがりには、なるべく早く赤ちゃんの全身にローションやクリームを塗って乾燥から守ってあげることが大切です。肌の乾燥具合や季節に応じてローション、クリーム、オイルなどの保湿剤を選びましょう。乾燥がひどいときはローションを塗った上にクリームを重ね塗りするのもおすすめです。ティッシュが貼りつくぐらいたっぷり塗りましょう。

湯冷めに注意

おふろあがりに湯冷めしないように、脱衣所やお部屋の温度も調節しておきます。着替えもあらかじめ袖を通してセットしておくと手早く着せられて便利です。

高杉絵理
監修してくれた先生

高杉絵理

看護師、助産師、保健師の資格を取得。総合周産期母子医療センターの産科やNICU、産科クリニックで経験を積む。現在は世田谷区の保健センターで妊婦さんやママたちの相談業務に携わる。助産師にオンラインで相談できる「助産師サロン」も運営。自身も1児の母として育児に奮闘中。

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