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5歳は不思議。その想像力で時々魔法を見せてくれる。5歳は赤ちゃん。パパやママがいないと夜は怖くて眠れない。5歳はナマイキ。ひとりで何でもできると思っている。そんな様々な顔を持つ5歳の魅力をギュッと凝縮して見せてくれるのが、スウェーデン発のファミリー映画「ロッタちゃん はじめてのおつかい」のロッタちゃん。北欧らしいやさしい雰囲気に包まれたロッタちゃんの物語は、こんな朝から始まります。
パパとママ、お兄ちゃんとお姉ちゃんと暮らす5歳のロッタは、朝から不機嫌。なぜって、ママが出してくれたセーターがチクチクするから。そこでハサミを取り出しチョキチョキチョキ。それでも気分の治まらないロッタは、隣のベルイさんの納屋へ引っ越すことを決めるのですが……。
『長くつ下のピッピ』や『やかまし村の子どもたち』で有名な童話作家アストリッド・リンドグレーンが生み出した「ロッタちゃん」シリーズの主人公ロッタちゃんは、無邪気で素直でかわいい女の子……ではなく、小生意気で自分の思い通りにいかない世の中に、いつもプンスカ怒っているガンコ者。子供が主役の映画は数あれど、ロッタちゃんのように一筋縄ではいかない主人公はなかなか珍しいといえるでしょう。チクチクするからとセーターを着ないばかりか、はさみで切ってしまう。映画のはじまりこそ衝撃的ですが、その後は隣のベルイさんのお手伝いに行ったり、苦手なスキーの練習をしたり、復活祭のお菓子をもらいにいったりと、5歳の女の子のほのぼのとした日常が綴られています。
まるで絵本から抜け出したような町並みやインテリア、ヴィヴィッドカラーのファッションといった北欧らしいアイテムもこの映画の見どころですが、もうひとつ注目したいのがロッタちゃんを取り巻く大人たちの行動です。家出したロッタちゃんを「早く帰ってきなさい!」と連れ戻すのではなく、「(4ヵ月後の)クリスマスには帰ってきてね」と笑いながら言う両親。彼女のわがままに嫌な顔ひとつせず、つきあってくれるお隣のベルイさん。そのほか、お菓子屋さんやゴミ収集人のおじさんなど、この村の大人たちはロッタちゃんの行動を上から否定するのではなく、彼女を"一人の人間"として見ています。ときにそれは「甘い!」と映るかもしれませんが、ロッタちゃんの笑顔を見るとこういう接し方もなかなかいいものだと思いませんか?
もともとこの映画の舞台となっているスウェーデンは、福祉が充実していることでも有名な国。男性の育児休業取得率も8割と高く(ちなみに日本は1割未満)、公園に行くとパパたちが育児の話で盛り上がっている光景もよくみられるそう。そんな土壌があるからこそ、ドラマチックな事件がない地味な作品ながらも、地にしっかりと根ざした彼らの物語は多くの人たちの心に響いたのでしょう。
子供はロッタちゃんと同じ目線で楽しみ、大人たちは子供時代にタイムスリップしたり、自分の子供と重ね合わせたり……。そんな日常のささやかな幸せをこのデコっぱちの女の子は教えてくれるのです。
●親子愛度 ★★★☆☆
●ワンパク度 ★★★★☆
●カワイイ度 ★★★★★
「長くつ下のピッピ」で有名なスウェーデンの童話作家、アストリッド・リンドグレーンが生んだもう1人のヒロイン、ロッタちゃん。ただ可愛くて無邪気なだけではなく、しっかりとした意志と前向きな行動力でいつも元気いっぱい!彼女が巻き起こす愉快な出来事は、見る人すべてを必ずハッピーな気持ちにしてくれる。
かわいいだけじゃない、前向きな行動力と意志を持つ5歳の女の子、ロッタちゃんの物語。彼女の家はママとパパ、兄ヨナスと姉ミアの5人家族。一面雪で覆われたクリスマスの朝、自分のお祈りが通じたと大喜びのロッタちゃん。さっそくヨナスとミアに自慢するが、2人は彼女を置いてスキーに行ってしまう。そんな時ロッタちゃんはママから、風邪で寝込んでいるベルイおばさんにパンを届けるおつかいを頼まれるが…。








