チョコラさんのような院内感染は、残念ながら少なくありません。病院は、さまざまな病気の人たちが集まる場所です。感染を防ぐには、比較的空いている時間をねらって受診したり、車で病院に行った場合は車の中で待つなど、できるだけ他の患者さんと接触しない対策をたてましょう。
紀楓さんたちが体験した、ロタウイルスやノロウイルスなどのウイルス性胃腸炎は、嘔吐やおむつ替えを通し、ウイルスが手などに付いて感染を広げます。ウイルスが付着した場合は、きちんとアルコールなどで消毒しないと感染を防ぐことは困難です。そのためウイルス性胃腸炎にかかった場合は、少なくても下痢が止まるまでは友達に会ったり、児童館などに行くのは避けるのがマナーです。
ひなっちさんのようなきょうだい間での感染は、ある意味仕方がないことですが、なかにはインフルエンザや百日咳など注意が必要な感染症もあります。とくに冬に流行するRSウイルス感染症(細気管支炎が多い)は、新生児でもうつる可能性があり、突然、呼吸困難を起こしてゼイゼイし、呼吸が止まるケースもある怖い病気です。
病気の種類によっては実家などを頼り、完治するまできょうだいを別々にするほうがいい場合もあるため、主治医と相談することをおすすめします。
感染症は、ウイルス性胃腸炎のように気をつけていても感染してしまう病気と、インフルエンザのように予防接種を受ければある程度防げる病気があります。少しでも感染症から、わが子を守るためには、MR(はしか・風疹)やDPT(三種混合)などの定期接種はもちろんですが、インフルエンザやおたふくかぜなどの任意接種も受けたほうが安心です。
また万が一、感染症にかかってしまった場合はマナーを守ることが大切。わが子が病気で苦しむ姿は、誰でも見たくないもの。“うちの子同様。つらい思いは、周りの子にもさせたくない!”。そんな心遣いが、周りの子への感染を防ぎます。
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鈴の木こどもクリニック
鈴木博先生
東京都品川区・戸越にある小児科専門クリニック院長。「きれいでやさしい、そして楽しい母と子どものクリニック」を合言葉に、地域に根ざした小児医療を進めています。 |