栄養補給
授乳中ですが、これなら安心して食べれます。
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妊婦さんの栄養補給は胎児に大きな影響を与えます。
どのような栄養素が必要なのでしょうか?
葉酸は、胎児の成長や細胞の分裂のため、非常に重要な役割を果たします。脳の発育を助けたり、神経を作る働きがあったり、欠かかすことのできない働きを担っているのです。
妊娠6週目ほどになると、胎児の脳はほぼ完成するのですが、この頃はまだ妊娠に気が付かない方も多いようです。そのため、妊娠前の準備段階から葉酸を補給しておくことが大切です。
葉酸の予備知識として、平成12年、厚生省(当時)により「食品からの葉酸摂取に加えていわゆる栄養補助食品から1日0.4㎎(400μg)の葉酸を摂取すれば、神経管閉鎖障害の発症リスクを、低減することが期待できる」との通達 がされていたこともあるくらい、葉酸は重要な栄養素なのです。
亜鉛には細胞分裂を促す働きがあります。母体に亜鉛が足りない状態だと、赤ちゃんに低身長、低体重などのリスクが出てくるのです。
また、初乳には多くの亜鉛が含まれており、免疫力の維持のために欠かせない栄養素です。
厚生労働省が設定する亜鉛の推奨量も、妊婦の付加量が +1 mgであるのに対し、授乳婦では +3 mgとなっています。
妊娠中は、母体だけではなく胎児にも酸素を送るため、血液中の血しょうが増えて血液が薄まってしまい貧血になりやすいのです。
厚生労働省の摂取基準では、妊娠初期では +2.5 mg、妊娠中期では +15㎎、授乳中では、+2.5 mgの付加量となっています。
妊娠期には、赤ちゃんの骨を作るためにお母さんのカルシウム量が減少し、骨粗鬆症になりやすくなります。
また、カルシウムの吸収には、マグネシウムも必要です。カルシウムを摂る場合には、マグネシウムも一緒に取りましょう。
ビタミンB群では、ビタミンB6、ビタミンB12 が赤血球をつくるために必要です。つわりなどの予防にはビタミンB6が効果的です。
いかがでしたか?
葉酸や鉄は妊娠を希望する時期からしっかりと取りたいですね。
食事内容の見直し、サプリメントの活用など、簡単に出来ることから始めましょう。