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胎児記憶をご存知ですか?
読んで字の通り、赤ちゃんがまだお母さんのおなかの中にいるときの記憶のことです。
まだ、科学的に証明された概念ではありませんが、生まれる前の記憶を持った子どもが一定の割合でいるようだ、ということは広く知られています。
生まれる前の記憶をまとめて胎児記憶(胎内記憶)と呼ぶのが主流のようですが、陣痛が始まってからお母さんの体外に出てくるまでの誕生記憶、あるいはお母さんのおなかに入る前の中間生記憶といった風に細かく分ける概念もあるようです。人間の形になるよりずっと前、受精もしていない頃の記憶があるなんて本当に神秘的だと思いませんか?ちょっと、前世の記憶のようでもありますよね。
お腹の中にいた時の記憶で代表的なものは、子宮の中の様子を覚えているというもののようです。 お風呂に浸かっていた(羊水の中に浮かんでいた記憶でしょうか)、ひも(へその緒?)で遊んでいた、狭い部屋の中にいて壁を蹴って遊んでいた、といったところでしょうか。また、よく聞かせていた歌などを覚えているといったこともあるようです。
誕生時の記憶では、急に明るいところに出てきた、取り上げてくれた先生の服装を覚えていたというようなものから、実際に自分が回旋しながら産道を通ってきた様子を子どもが話してくれたというすごいものまで、多岐にわたっています。
そして、育児本などでもよく取り上げられる中間生記憶。お空の上や雲の上から、両親あるいはママのお腹を選んで生まれてきたという記憶を持つ子供さんの話は、偶然にしてはあちこちで聞く話のように思います。事実だとしたら本当に感動的なことですよね。
胎児記憶の話を聞くと、わが子にも聞いてみたくなるのが親心ですよね。聞き出すコツとしては、あまりしつこく聞かず、本人がリラックスしているときにさらっと聞くのがいいようです。年齢的には、少しまとまった話ができ、まだ胎児のころの記憶が(あれば)失われていない年齢、一般的には3才頃を目安に聞いてみるといいのかも知れませんね。