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最近、妊娠線、という言葉をよくききませんか?
妊娠線とは一体なんなのでしょうか?
妊娠線とは、妊娠6ヵ月頃のつわりが終り急激に体重が増加するに頃から出始める、皮膚に亀裂が生じたような赤褐色の線のことです。
妊娠線は皮膚の下にある皮下組織の一部であるコラーゲンや弾性線維が、お腹の赤ちゃんの成長に伴う皮膚の伸びる速さに対応できず、ひび割れを起こした傷跡とも言えます。
つまり、皮下組織がひび割れることで、その下にある毛細血管が透けて見えるようになり、それが、赤みを帯びた線のように見えるわけです。
もうひとつの原因があります。
ステロイドホルモンの影響も、原因として考えられます。
妊娠中はコルチコステロイドというホルモンの分泌が増加します。このホルモンは、肌の弾力を失わせる働きがあるのです。
皮膚は日々、ターンオーバーという新陳代謝を通して生まれ変わっていますが、このホルモンが活性化すると、ターンオーバーの働きが弱まり、コラーゲンの生成も抑えられてしまうのです。
ターンオーバーが抑制された肌は次第に弾力を失っていきます。そして、肌が弱くなり、妊娠中はいつも以上に皮膚組織の断裂が起こりやすくなってしまうのです。
妊娠線はかゆみを伴うことがあり、また、分娩後も白い瘢痕状の線になり一生残ってしまいます。一度できてしまうと、完全に消すことはとても難しいのです。跡が残ることに抵抗がある方は、予防することが得策です。
では、妊娠線を予防するには、どうすればいいのでしょうか?
医師からの体重指導に従うことで、妊娠線の予防につながります。
肌がうるおい、柔軟な状態を保ちましょう。そうすることで、皮膚が柔軟にのび、妊娠線の予防につながります。妊娠線予防の専用クリームもありますので、利用してみると良いでしょう。
おなかの下の方の、妊娠後期には自分からは見えにくい場所にできてしまうことが多いようですので、おなか全体を保湿することがポイントです。
妊娠線のケアはお腹が大きくなり始めるころからスタートしましょう。
妊娠線ができてしまっても、その後、しっかりケアすることで、それ以上ひどくなることを予防できるでしょう。
最後まであきらめずに、しっかりケアすることが大事です。