column
赤ちゃんの抵抗力は低い、ということを知っていますか? 生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんからのもらった抵抗力(グロブリン)があるので、あまり病気にはかかりません。お母さんから受け継いだ抵抗力は、生後6ヵ月まで続いて、菌やウイルスから体を守ってくれます。しかし、それ以降は、抵抗力が下がってしまい、次から次へと病気にかかることは珍しくないことです。
赤ちゃんの抵抗力は、1才になっても、まだ大人の半分程度しかありません。抵抗力を高めるためには、以下の点に気をつけましょう。
1.予防接種をしっかり受けましょう。
ポリオ・三種混合、MRワクチン、水痘、おたふくかぜ、インフルエンザなど、さまざまな病原体を赤ちゃんの体に入れることで、体に抗体ができます。体の中で菌が戦い、熱が出ることもありますが、こういったことを繰り返すことでだんだん体が強くなります。
2.バランスの取れた食事をとるようにしましょう。
3.十分な睡眠を取りましょう。
抵抗力が低いときは、菌やウイルスが体に入ってこないように、赤ちゃんが使うものをきちんと消毒することが大切です。消毒の方法は3通りあります。
大きなナベにたっぷり水を入れ、よく洗浄してある乳首・びん・キャップ・フードを入れ、火にかけ沸騰させます。消毒時間は沸騰後3〜5分です。
電子レンジと水を使用し、短時間で手軽に消毒します。専用の消毒容器が必要になります。
煮沸消毒や電子レンジ消毒が「熱」によって消毒するのに対し、次亜塩素酸ナトリウム、という薬液を使って、消毒します。1時間以上つけておくだけでしっかり殺菌・消毒できます。清潔な手で取り出し、消毒溶液をよく振りきるだけで、すすぐ必要もありません。