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赤ちゃんが生まれて、初めて一緒に家に帰ってくると、ほっとする反面、色々な不安や疑問が出てくるものですよね。特に、核家族化が進んで、一人っ子も増えている現在、赤ちゃんを身近でお世話するのは自分の子が初めて…というお母さんも少なくないと思います。
まだ本当に小さくて、でもちゃんと大人と同じ、人間の形をしている赤ちゃん。赤ちゃんのお世話は思った以上に大変ですが、慣れないお母さんの中には「こんなやり方じゃダメかしら」と毎日心配するあまり育児ノイローゼのようになってしまう方もいます。
ただでさえ、出産直後でホルモンのバランスが乱れ、気分が落ち着かなくなったり、些細なことでもの悲しくなったりしがちな時期です。少し、手抜きを出来るところはしないと、精神的にも身体的にもダウンしてしまいます。そこで、生まれたばかりの赤ちゃんのケアのポイントについてお話をしたいと思います。
生まれたての赤ちゃんは寝たり起きたり。何よりお母さんに心がけてほしいことは、とにかく近くにいて、スキンシップをすること。このことは赤ちゃんを安心させ、脳を発達させるだけでなく、お母さんの精神状態も良くしてくれることがわかっています。
次に、状況が許せば母乳をあげること。母乳には免疫グロブリンと呼ばれる免疫物質が含まれ、赤ちゃんを感染から守ってくれる働きをします。ただ、母乳が出にくい、薬を飲んでいるなどの理由であげられなくても大丈夫。赤ちゃんの目を見て、密着してミルクをあげるようにすることで、温もりが伝わり赤ちゃんは安心することができます。おむつ替えはこまめに、おしっこでもおしりふきできちんと拭いてあげることが、かぶれ予防につながります。
お風呂については、1ヵ月までは感染予防のため、ベビーバスなど大人とは別のお湯に入れることが大切です。必ず沐浴前に赤ちゃんの体温、お湯の温度を測り、部屋を暖かくし、ガーゼや着替えを準備してからお風呂に入れるようにします。
最後に、授乳回数や授乳量、日々の体温や便の状態などは体調を崩したときや健診などで医師や保健師に状況を伝えるのに非常に有用な情報です。できる範囲でメモをしたり、把握しておくようにしましょう。