救世主!
産後まもなくのときに、なかなか上手に飲ませられず痛くなったときに使用しました。
塗ってもそのまま授乳出来るのが助かります。
最近は吸う力…
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母乳を出すために、妊娠中からさまざまな準備が進んでいます。
たとえば、胎盤から分泌されるエストロゲンやプロゲステロンは、妊娠を維持するだけでなく、母乳を作るために必要な乳腺を発達させます。この乳腺組織が、母乳を作るための「工場」になります。
出産後、胎盤が体外に排出されると、胎盤から分泌されていたエストロゲンとプロゲステロンが急激に減少します。そうすると、乳汁の分泌抑制がとれ、プロラクチンというホルモンが乳腺に活発に働きかけ、乳汁の生産を始めます。生産された乳汁は乳管を通って、いったん乳管洞に蓄えられます。赤ちゃんが乳頭をくわえ、吸う刺激により、乳頭の筋肉は緩み乳汁が分泌されます。これが、母乳の出る仕組みです。
ところで、妊娠中は胎盤から分泌される多量のホルモンのために、プロラクチンの作用は抑えられているので、まだ母乳は出てきません。
赤ちゃんの連続した吸う刺激や睡眠で、プロラクチンの分泌量も増え、視床下部を刺激し下垂体後葉からオキシトシンが分泌されます。オキシトシンは乳腺を取り囲んでいる筋肉を収縮させて、乳汁を乳房から積極的に押し出すポンプのような役割をします。赤ちゃんが吸う力だけでは流れない母乳を、押し出して乳頭まで運ぶのです。
白い母乳の原材料は、実は「血液」です。食べ物から得た栄養分は血液となり、さらに姿を変えて母乳となります。血液が胸に発達した乳腺で血液から母乳に変わるときに、たんぱく質や白血球は乳汁へ吸収されますが、赤い色の元となる赤血球は吸収されないので、母乳の色は赤くならないのです。また、乳房はほとんどが脂肪組織なので、大きさと分泌量は関係ありません。
それでは、母乳ケアはどうすればいいのでしょうか? 母乳ケアには、「乳房ケア」と「乳首ケア」があります。以下がポイントとなりますので、ぜひ試してみてください。
・妊娠前につけていたブラジャーは乳腺の発達によりきつくなってきますので、サイズを見直しみましょう。
・湯船に入りながらおっぱいの底を上下左右、斜めに移動させて基底部をよくはがしておきましょう。
・お風呂あがりに乳輪までオイルやクリームをつけて、乳頭全体を前にひっぱりながら圧迫します。
・扁平気味や陥没気味の人は乳頭吸引器というものやブレストシールドなども市販されていますので、病院で相談しながら、使用してみましょう。