赤ちゃんの口の発達とそれに合わせた食事

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赤ちゃんが生まれて、歯が生えてくるころになると気になり始めるのが離乳食。
個人差はもちろんありますが、首が完全に座り、おすわりもできる大体5ヵ月くらいから少しずつ始める方が多いかもしれません。

この頃はまだミルクの回数も多く、夜は何回も起きたりしてパパ・ママは大変な時期が続いている場合が多いですよね。ただでさえ赤ちゃんのお世話で大変なのに、離乳食まで…と考えると気が遠くなる方も、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
でも、あまり難しく考えなくても大丈夫です。

特に初めてのお子さんだと「離乳食」というとベビー雑誌に出てくるような、例えば一つ一つ小さなアルミカップに入れて焼いたグラタンなど、赤ちゃん専用の手の込んだものを想像しがちですが、実はそのようなものを作らなくても、もっとずっとシンプルなものでOKです。

食事はどんなものから始めればいい?

まず、最初は一日一回、10倍がゆを一匙ずつくらいから始めるといいでしょう。初めて食べ物を口にした赤ちゃんの様子はとても可愛らしくて、心に残るものです。
それを一週間前後続けて、慣れてきたら野菜のすりつぶしを加えてみましょう。
ニンジンでも、カボチャやほうれん草でもよいでしょう。
赤ちゃんはやっぱり、カボチャやサツマイモのような甘い味のものが好きなことが多いようですね。

ここでしばらく繰り返してもいいですし、食が進むようなら野菜を少し替えてみたり、スープにして薄い味をつけたり、数種類野菜を組み合わせたりして、少しずつバラエティーを持たせるようにするとよいですね。
この時期はまだ、舌は前後にしか動かせないことが多いですからペーストのような、飲み込んでも問題のない硬さのものがよいでしょう。

舌の発達に合わせた食事の変化

7〜8ヵ月前後には舌は上下左右に動き、食べ物をつぶすことができるようになってきます。そのような様子が見られたら、2回食にし、ごく軟らかく煮たお芋や豆腐などをレパートリーに加えてもいいですね。
ここまで来たら、あとは赤ちゃんの様子を見ながら回数を3回に増やしたり、おやつを加えたり、形態を変えていくのはあまり難しくないと思います。味付けは薄目にしてくださいね。

いずれ皆、きちんと噛んで食べられるようになりますから、2才くらいまでをゴールに焦らずゆっくり進めることが大切です。かわいらしいこの時期を、楽しんで過ごしましょうね。

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