飲みやすい
サンプルが飲みやすかったので、買ってみようと思いました
column
食事の内容がどうしても偏りがちな忙しい現代人の生活に、サプリメントは欠かせないものになりつつあります。ビタミンやコラーゲン、カルシウム等々、中には朝、昼、夕と何種類も飲んでいらっしゃる方もいますよね。 しかし、妊娠中の服用についてはどうでしょうか。今回は妊婦さんのサプリメントの使用についてお話ししたいと思います。
妊娠関連のサプリとして、まず多くの方に思いつくのが「葉酸」ではないでしょうか。葉酸はその名の通り、ほうれん草の葉から見つかったビタミンで、アスパラガスや枝豆、鶏肉などにも多く含まれています。
働きとしては、遺伝物質であるDNAやRNAを作っている核酸の合成に使われたり、アミノ酸や赤血球の合成を行ったりする非常に重要な役割を持ちます。
妊娠を希望している場合、葉酸は一日400μg程度の摂取が勧められ、一日1000μgを超えないこと、とされています。
すでに妊娠している場合は葉酸の必要量が多くなっていることから一日440μgを目安として摂取することになります。
妊婦さんの食事の好みやバランスにもよりますが、つわりでなかなか野菜類が取れない場合、あるいは妊娠希望の場合などは信頼できるメーカーの葉酸サプリの利用を検討してみましょう。その際は必ず、産婦人科の主治医に確認したうえで妊婦さん用の製品を使ってくださいね。
妊婦さんがなりやすい便秘予防の乳酸菌や、貧血を防ぐ鉄分、カルシウムなども摂取される方がいますが、製品によっては妊婦さんに適さない場合もありますから、産科の先生にその都度確認しましょうね。
反対に、ビタミンAは摂り過ぎないほうがよいので、食事から自然に摂取できるものだけにしましょう。 コーヒー、緑茶などに含まれるカフェインも控えたほうがよいものの一つですね。
厚生労働省 葉酸普及研究会の調査(※)によると、妊娠中の葉酸サプリメントの利用率は認知の高まりとともに急上昇していて、2011年のデータでは6割以上の妊婦さんが服用しているということです。どうしても足りない分はサプリなどで補って、少しでもリスクの少ない妊娠・出産を目指していきたいですね。
※葉酸認知率とサプリメント内服率の変化(葉酸普及研究会)http://yousan-labo.jp/yousan/data.php