母乳育児の準備、はじめてる? おっぱいカレッジ

「赤ちゃんを産んで、育児がひと段落したら育休復帰したい」と思うものの、「本当に育児と仕事の両立ってできるの?」「仕事を始めたら、母乳育児は無理?」――など、プレママさんたちの悩みは尽きません。そうした悩みやギモンを、ふたりのお子さんを育てながら、子育てと仕事の両立をしている日経DUAL編集長の羽生祥子さん、文京学院大学准教授であり助産師の市川香織先生が解決!大阪で開催された、ピジョン×日経ウーマノミクス・プロジェクト「働くプレママ応援セミナー“仕事と育児の両立”と“母乳育児”」の模様をお届けします。

育休復帰は、山あり、谷ありですが
家族や周囲の協力を得て乗り切って!

ふたりのお子さんを育てながら、精力的に仕事をこなす日経DUAL編集長の羽生さんも育休復帰の初日は、通勤途中に不安と緊張で足がガクガク震えたと言います。働く先輩ママとして、多くの経験をされてきた羽生さんから、子育て&仕事を両立させる秘訣など役立つアドバイスをいただきました。

育休復帰して良かったこと ・ママが仕事をすることで、子どものことだけでなく、仕事の話など夫婦の会話が広がりました。
・育休復帰は、「仕事」「子ども」という2つの大切なものを一気に抱え込みます。職場の人や保育園の先生たちに感謝することが多く、さまざまなことに気づかせてくれて、人として成長できます。

子育て・仕事の両立を成功させるポイント ・産後数週間は、ホルモンバランスの乱れから、ちょっとしたことで不安を感じるなど情緒不安定になりがち。なかには、この時期に「育休復帰なんてできない…」と悩むママもいるでしょうが、一時的な感情に流されて育休復帰を諦めないで!
・子どもを保育園に預けると、送迎を夫婦交代で行う家庭が多いので、保活は夫婦でしましょう。とくに待機児童が多いエリアの方は、認可保育園だけにこだわらず、認可外保育園や保育ママなど、子どもの預け先の候補を広げて。
・残業で保育園のお迎えに間に合わないこともあるので、家族以外の協力体制を作ることも大切。実&義母の助けや、ファミリーサポートなどを活用しましょう。
・「ママ、仕事行かないで」と泣く子もいます。「ゴメンね!」と思う気持ちは大切ですが、大きくなると「うちのママ、すごいんだよ!」と保育園でママの仕事を自慢する子が多いそうです。そのため誇りをもって働いてください。

講師:日経DUAL編集長 羽生祥子

母乳育児は、長い目で見て焦らずに
元気に出産できるカラダ作りを心がけましょう

母乳は栄養価が高いほか、例えば低出生体重児の赤ちゃんには、その子に必要な栄養を含んだ母乳が出るなどメリットがいっぱいです。また授乳することでママの産後の子宮収縮を促したり、スキンシップが育まれ赤ちゃんとの絆が深まるなどの利点も。そのため、できるだけ母乳育児で育てて欲しいですね。“赤ちゃんが飲みやすいおっぱいかな?”と気になるときは、妊婦健診のときに助産師さんに見てもらいましょう。

母乳育児を続けるためのポイント ・まずはママの中で、“母乳で育てる”と決めることが大切!
・初めから授乳がスムーズにできる方は、ほとんどいません。母乳は、赤ちゃんに吸ってもらうことで出るようになります。ママと赤ちゃんが、授乳に慣れるには約100日かかるともいわれているので、気長に練習しましょう。
・生後間もないうちは、朝・夜問わずすぐに赤ちゃんが泣き出して、授乳することもあります。ママも寝不足になり、疲れが溜まりやすいので、妊娠中からパパや家族に母乳育児の理解・協力を得ましょう。
・授乳中、風邪薬などを服用した場合、赤ちゃんへの影響を心配するママもいますが、自己判断で授乳をやめるのではなく、必ず医師に相談してください。ほとんどの薬の成分は、赤ちゃんに影響を与える心配はありません。持病があり薬を継続的に服用しているママは、妊娠中から医師に相談しましょう。
・食事は、なるべく和食を心がけて。母乳に不足しがちなビタミンK(納豆、ホウレン草、ひじきなど)、鉄分(ひじき、貝類、魚の赤身など)も積極的に摂ってください。

いいお産へのカラダ作り お産の計画や要望を伝える「バースプラン」が提出できる出産施設では、赤ちゃんが生まれたらすぐにママの胸元で抱っこしたり、授乳できるように希望を伝えましょう。そのためにはママが元気に出産することが大切! 妊娠中から、出産と産後のためのカラダ作りを心がけてください。
そのためには、体を冷やさないことが第一。お風呂は、半身浴で血行を促しましょう。寒い時期は、上半身にタオルを掛けてカラダを冷やさないようにしてください。
そして無理のない範囲で、運動を日課にしましょう。とくにウォーキングはオススメです。

講師:文京学院大学保健医療技術学部看護学科
准教授 市川香織

トークショーでは、育休復帰ママ必携の
育児グッズを紹介! さく乳器が大活躍

前述の講演後の休憩時間中に、会場のプレママさんから寄せられた育休復帰や母乳育児に関する悩みや疑問に、ピジョンお客様相談室の海津佳子さんを交え、羽生さん、市川先生が答えてくれました!

あらまし 「育休復帰後も、母乳育児は続けられますか?」の質問には、「ママに抱っこされながらおっぱいを吸うのは、赤ちゃんにとっては幸せな時間なので、無理のない範囲で続けて欲しいですね」と市川先生。海津さんは「保育園によっては、冷凍母乳を持参すれば飲ませてくれる園もあるので、さく乳器母乳フリーザーパックなどを活用してください」とアドバイしました。

また羽生さんは、育休復帰後1週間は、職場でおっぱいが張って大変だったそう。そのため母乳のモレをしっかりキャッチする母乳パッドや職場でおっぱいが張った時にもさく乳器が大活躍!

母乳だと夜も3時間おきぐらいに授乳するため、寝不足になり疲れが溜まってしまうママも多いのですが、さく乳すれば、パパに夜中の授乳を変わってもらうことができます。母乳保存用哺乳びんキャップならば、24時間のチルド冷蔵保存が可能で、母乳を解凍する手間もいりません。

トークショーで紹介された育児グッズは、会場に展示されており、来場したプレママさんたちは、実際に手に取って使い方などをチェックしていました。

参加したプレママさんたちの声

パパと協力することの大切さを痛感! 羽生さんから、「保活や子育てなどを、すべてママひとりですることが当たり前になると、仕事復帰したときや子どもが小学校になったとき大変!」と聞いて、なるほど~と思いました。パパと協力し合うことが大切ですね!

“母乳で育てたい!”と改めて思いました 初産のため、母乳かミルクかを決めるのは産院だと思っていました。しかし市川先生から「ママの中で“母乳で育てる”と決めることが大切」と聞いて目からウロコでした。私も母乳で育てたいです。

産前・産後に必要な商品展示が参考に そろそろマタニティインナーを揃えたいのですが、会場で実際に商品を見ることができて役立ちました。インターネットでは、わからないことが多いので。またさく乳器など、初めて見る育児用品も多くて勉強になりました。

さわって試せる!ベビー用品展示

テーマごとにさまざまなグッズが勢ぞろい

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