この時期、赤ちゃんの頭の大きさは鶏の卵ぐらい。脳には優先的に酸素が運ばれる仕組みになっています。さらに循環器系が完成し、体内には効率よく血液が運ばれます。
骨も丈夫になり、筋肉も強くなってくる頃で、足を前に伸ばしたり、体を反るなど動きに柔軟性が出てきます。また脂肪組織ができることにより皮下脂肪がつき始め、皮膚に厚みが出てきます。肌の色も赤みがかってきます。
ほかにも全身に胎毛や髪の毛が生えてきたり、指しゃぶりもします。
赤ちゃんの重さは、約280g(オレンジ1個分)。身長は約25cmです。
いよいよ安定期です。妊娠5ヵ月になると、子宮の大きさは大人の頭ぐらいになり、お腹の膨らみがより目立つように。妊婦健診では、子宮底長(子宮のてっぺんから恥骨の上までの長さ)が測れるようになります。乳房にも脂肪がつき始め、バストは平均1サイズアップします。
早い人では、妊娠17週頃から胎動(赤ちゃんの動き)を感じるようになります。
安定期に入り主治医の許可が出れば、マタニティスイミングやマタニティビクスなどもできます。適度な運動は、気分転換や体重管理に◎。ぜひチャレンジしてください。
日本では、昔から妊娠5ヵ月の戌の日にさらしの腹帯を巻いて、安産祈願をする習慣があります。家族みんなで、赤ちゃんの無事な誕生を願いたいですね。
また出産施設を決定する時期です。里帰り出産する方は、転院先によっては、妊娠何週以降は受け入れないなどの決まりがあるため早めに確認を! 分娩予約をする前に、一度、見学や妊婦健診を受けておくと安心です。
妊娠中は、ホルモンバランスの影響により虫歯や歯周病になりやすいです。産後は、赤ちゃんのお世話に追われて通院もままならないため、虫歯の治療は今のうちに。