HOW TO 【助産師監修】
赤ちゃんの爪切りいつから?頻度は?
上手な切り方のコツを紹介

小さくて薄い赤ちゃんの爪。約80%のママが「赤ちゃんの爪を切るのはこわい」と感じているのだそう※。さらに、赤ちゃんの爪切りはいつから始めればいいのか、どれくらいの頻度で切ったらいいのか、ケガさせずに切るにはどうしたらいいのか……など、疑問もいっぱい。
ここでは、出産準備で爪切りを探している方、新生児の爪切りで困っている方のために、赤ちゃんの爪切りの基本をご紹介します。

※2023年3月ピジョン調べ 電動爪やすりについての調査 対象:妊娠中~お子さまが0~23ヵ月のお母さま(n=4,924)

INDEX

赤ちゃんの爪切りはいつから始める?

赤ちゃんの爪は、生後間もなくから切り始めてOKです。実は、生まれてすぐの赤ちゃんでも、爪が伸びていることがあります。指の腹側から指先を見て爪が出ていたら、爪を切ってあげましょう。想像以上に小さな爪を前に、最初は勇気が出ないというママやパパも多いかもしれませんが、赤ちゃんの爪が伸びてしまうと、さまざまなリスクがあるのです。

赤ちゃんの爪を伸ばした状態のまま放置すると...

  • 爪で自分の顔を傷つけてしまうことがある
  • 赤ちゃんの爪はとても薄いので、割れてしまうことがある
  • 爪が衣類に引っかかり、はがれてしまうことがある

なかでもよくあるのが、爪で自分の顔を傷つけてしまうこと。低月齢の赤ちゃんは、しきりに手足をバタバタ動かすことがあり、うっかり自分で自分の目や顔などをひっかいてしまうことは少なくありません。また、授乳のときにママの肌をひっかいて傷つけてしまうこともあります。こうしたリスクを回避するためにも、赤ちゃんの爪が伸びていたら、早めに切ってあげましょう。

赤ちゃんの爪切りの頻度・タイミング

新生児の赤ちゃんの爪は小さいですが、大人とほぼ同じスピードかそれ以上のスピードで伸びていきます。爪が指先よりも1mm以上長くなっていたら、切りどきです。こまめに赤ちゃんの爪の状態をチェックして、伸びていたらその都度切ってあげてください。
爪が伸びるスピードには個人差がありますが、爪切りの頻度は、3〜4日に1回程度を目安にするとよいでしょう。

赤ちゃんの爪切りにベストなタイミングは、お昼寝中。明るいので作業がしやすく、暴れる心配が少ないためです。また、授乳中もおすすめですが、その場合は大人2人体制にして、授乳する人と爪を切る人とで役割分担するのが安心です。

赤ちゃんの爪の切りどき
爪が指先よりも1mm以上長くなっていたら
爪切りの頻度
3〜4日に1回程度
爪切りのタイミング
お昼寝中がベスト。授乳中もおすすめ
新生児から使える 赤ちゃんの爪切り・爪やすり 詳しくはこちら

赤ちゃんの爪切りの選び方

赤ちゃんの爪切りには、大人用の爪切りは使わずに、ベビー用の爪切りを使います。新生児期の赤ちゃんに適した爪切りは、大きく分けて、ハサミタイプ爪やすりタイプの2つ。新生児の赤ちゃんの小さな爪を切るのが怖い人は、安全できれいに仕上がる電動爪やすりがおすすめです。それぞれの商品の選び方のポイントとおすすめの商品をみていきましょう。

爪やすりタイプ

選び方のポイント

  • 短い時間でケアできる電動タイプを選ぶ
  • 新生児から使えるものを選ぶ
  • 赤ちゃんの指への負担が少ないものを選ぶ

ベビー電動つめやすり

おすすめ商品 ベビー市場初※ なめらかに削れる往復式 ※国内大手育児用品メーカーが発売した電動爪やすりにおいて(2024年7月時点 自社調べ、INTAGE/Nint(21年1月‐24年5月)参照)

新生児の柔らかい爪でもなめらかに削れる、ベビー市場日本初の「往復式」電動爪やすり。コンパクトヘッドで爪先が見やすく、赤ちゃんの小さな爪の1本1本を確認しながら削ることができます。新生児つめきりハサミで爪切りしたあとの仕上げに使っても◎!

ベビー電動つめやすり詳細へ

ハサミタイプ

選び方のポイント

  • 刃先が小さく先端が丸いものを選ぶ
  • 切れ味のいいものを選ぶ
  • 操作性に優れたものを選ぶ

新生児つめきりハサミ

おすすめ商品

先端が丸く、小さく薄い刃なので、新生児の小さな爪にも安心して使えるハサミタイプの爪切りです。3本の指で支えるハンドルは指になじみ、安定して使えます。まるで手の一部で切っているような優れた操作性と切れ味抜群の刃先で、初めての爪切りもこわくありません!

新生児つめきりハサミ詳細へ

9ヵ月頃から ベビーつめきり てこ型

刃先の大きさが小さな爪に合わせて小さく平らになっているので、爪の先がよく見えて深爪しにくく、無理なく切ることができます。持ちやすいサイズと安定感のある形状も使いやすさの秘密です。

ベビーつめきり てこ型詳細へ
新生児から使える 赤ちゃんの爪切り・爪やすり 詳しくはこちら

赤ちゃんの爪切りの手順と切り方の
ポイントは?

新生児の赤ちゃんなら、爪切りは眠っているときや寝かせながら行うのが、一番安全で手軽。大きくなったら、ママやパパは座って赤ちゃんを後ろから抱きかかえるように抱っこし、赤ちゃんの手を包むようにしっかり持って、少しずつ切ってあげましょう。ここでは、新生児の赤ちゃんの爪の切り方を紹介します。

手の爪の切り方・手順

  1. 寝かせた赤ちゃんの頭側に座る
  2. てのひらが下向きになるようにした赤ちゃんの手を取り、動かないようにしっかりと押さえる
  3. 爪を切る指を親指と人差し指でつまんで固定し、ベビー用の爪切りで切っていく

足の爪の切り方・手順

  1. 寝かせた赤ちゃんの足裏側に座る
  2. 動かないように足をしっかりと押さえる
  3. 爪を切る指を親指と人差し指でつまんで固定し、親指で切る指を下から持ち上げながらベビー用の爪切りで切っていく

赤ちゃんの爪の切り方(形・長さ)

形はどんな形に整えるのが正解?

手の爪は丸い形に切る

切り立ての鋭利な爪で顔を傷つけることがないよう、手の爪は、丸い形になるように意識して切りましょう。爪の端から数回に分けて少しずつ切り、最後に中心部を切ると、丸くカットできます。仕上げに電動爪やすりをかけておくと爪の断面をなめらかに整えてくれるので安心です。

足の爪は四角く切る

足の爪は角を丸く切ると、伸びた爪が皮膚に食い込み、巻き爪になることも。このため、角が残るよう、四角い形に切りそろえていきます。

どれくらいの長さにカットする?

切りすぎて深爪になってしまうと、痛いだけでなく、切りすぎた部分から雑菌が入って化膿してしまう場合があります。また、巻き爪など爪トラブルの原因になることも。爪の白い部分が1mmほど残るくらいの長さにカットしましょう。

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赤ちゃんの爪切りを上手にするコツ

もっとラクにスムーズに、赤ちゃんの爪切りをするコツをチェックしていきましょう。

コツ01 ママやパパが怖がらない

赤ちゃんの小さな爪を切るのは緊張しますが、ママやパパが怖がっていると、不安な気持ちが赤ちゃんに伝わって、ぐずってしまうことも。動くと危ないからと、力が入りすぎてしまうのもNGです。深呼吸し、大らかな気持ちで爪切りしましょう。

コツ02 無理をせず何回かに分けて切る

赤ちゃんは長い間じっとしているのは苦手です。赤ちゃんが動いたりぐずったりした場合は、一度にすべての爪を切ろうとせず、数回に分けて切りましょう。また、「この時間は左手だけ」「今日は足だけ」などと爪切りのタイミングを分けるのもおすすめ。

コツ03 2人以上で協力して切る

ひとりで切るのが難しい場合は、周りの人と協力して切るのもひとつの手。授乳中に家族に切ってもらったり、赤ちゃんを抱きかかえて手足を押さえてもらっている間に切ったりするのがおすすめ。抱っこしていると赤ちゃんも安心するので、おとなしく切らせてくれる可能性も高いはず!

コツ04 明るい場所で切る

赤ちゃんの爪切りは、細かな部分もよく見える明るいところで安全に行いましょう。爪切りの手順を考え、爪切りを用意してからスタートするとスムーズです。

コツ05 お風呂上がりは避ける

お風呂上がりは爪が柔らかく切れやすい状態に。深爪しやすいので、このタイミングでの爪切りは避けましょう。

嫌がる赤ちゃんはどうしたらいい?

無理に爪を切ろうとせず、いったん中断しましょう。お気に入りのおもちゃで気をそらせたり、ベランダに出てリフレッシュしたりするのもおすすめです。何をしても爪切りを嫌がる赤ちゃんには、安全・簡単に爪を整えられる電動爪やすりを使うのもよいでしょう。

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赤ちゃんの爪切りを失敗してしまった
ときには?

万が一赤ちゃんの爪切りに失敗してしまったときには、傷の状態をチェックし、落ち着いて対処しましょう。

深爪した場合

しばらく爪切りはせず、自然と爪が伸びてくるのを待ちましょう。雑菌が入る可能性があるため、深爪したところを触るのは避けてください。

出血した場合

こすらずに、水道水で傷をよく洗い流します。消毒薬は使わなくてOK!消毒薬を使っても、ばい菌を殺菌する効果は一時的なうえに、正常な皮膚の細胞にダメージを与えてしまって治りが悪くなることがあるためです。その後、傷口を清潔なガーゼやティッシュなどで強く押さえ、直接圧迫して止血します。血が止まれば、ひとまず家庭で様子を見てOKです。ガーゼや絆創膏は誤飲の危険性があるので、使用は控えてください。お風呂には通常通り入って大丈夫です。

こんなときは、すぐに受診を!

傷が深そうな場合など、傷の状態によっては、迷わず病院へ行きましょう。傷を縫わなくてはいけない場合も想定して、小児科ではなく皮膚科を受診するのがベストです。
また、傷の大小にかかわらず不安なときは受診をおすすめします。

すぐに受診する

・血がなかなか止まらないとき
・傷が深い、開いているとき
・指を曲げたり伸ばしたりできなくなったとき

診療時間内に受診する

傷の治りが悪かったり、傷口が腫れたり化膿してじゅくじゅくしてしまったりしたときは、早めに受診しましょう。