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ベビー服を買ったら水通し?水通しのギモンを小児科医がアドバイス【Q&A】

あんな
「水通し」ってなんだか聞いたことのない言葉。でもよく聞くし、きっとやった方がいいはず......。でもいったい何をどうすればいいの〜?と思ったあなた!小児科医の保田先生に「水通し」について色々聞いてきたわよ!これを読めば「水通し」のことがまる分かり!出産準備をしているプレママさんはぜひ読んでみてね〜。
水通し写真

新しい衣類やタオルなどを使用する前に水洗いをすることを「水通し」といいます。生まれてくる赤ちゃんのためにベビー服やタオルやぬいぐるみなどを用意したら、水通しをおこないましょう。今回は、水通しをしたほうがいい理由や、水通しの方法、そして水通しをしたあとの注意点など水通しのポイントをお伝えします。

ベビー服を選ぶ夫婦

水通しのQ&A

Q1.水通しはなんのためにするの?

眠っているベビー

赤ちゃんの肌を守るためです。買ったばかりの衣類などにはホルムアルデヒドやのりなどの化学物質が付着していることがあります。とくにホルムアルデヒドは皮膚の炎症やアレルギーを起こすことがあり、肌のバリア機能の弱い赤ちゃんには注意が必要。使用する前に水通しをしてこれらの成分を洗い落とし、赤ちゃんの肌を守ってあげましょう。

Q2.水だけで洗うの? 洗剤は入れちゃダメ?

基本的に名前のとおり水だけで洗いますが、洗剤を入れてもOKです。その際は赤ちゃん向けに作られた低刺激の洗剤を選ぶと安心です。

Q3.手洗い、洗濯機のどっちで洗うの?

どちらでも構いません。手洗いの場合は洗面台や洗面器をきれいにしてぬるま湯をためてその中で軽くもみ洗いします。もみ洗いしたぬるま湯は捨てて、新しい水で何度かすすぎましょう。洗濯機を使用する場合は、クリーナーなどで洗濯槽をきれいにしてから、「手洗い」や「ソフト」などのコースにして洗ってください。

外干しをする場合は花粉などの付着に注意を

太陽の光を浴びて乾かすのが理想的ですが、季節によっては花粉が多かったり、PM2.5が飛散していたりするので外干しの際は注意が必要です。衣類に付着した花粉などが赤ちゃんのアレルギーを引き起こしてしまうことがあるので、そのような時期は室内干しが安心。日当たりが悪くなってしまう場合は、扇風機をあてたり衣類の間隔を開けて干したり工夫してしっかり乾燥させましょう。

保管するときは大人の衣類とわけて

ベビー服、スタイ、帽子

大人の衣類には赤ちゃんの衣類に比べてホルムアルデヒドが多く使われているため、洗濯をしていても残っていることがあります。保管するときは大人の衣類と分けるようにしましょう。また、タンスからもホルムアルデヒドが放散されて、タンスに入れた赤ちゃんの衣類に移ってしまうことがあります。ホルムアルデヒドの放散量が低いベビーダンスを使用するとなおよいですね。ビニール袋に入れて保管してホルムアルデヒドの移染を防ぐ方法もあります。

参照) 東京都福祉保健局「タンスからの移染」
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/smph/kenkou/iyaku/anzen/tansu.html

水通しをするときのポイントがよおくわかったわね。

水通しは妊婦さんの間で「世界一幸せな洗濯」とも呼ばれているの知ってた??とっても小さくてかわいい赤ちゃんの衣類を洗濯して干すと、とっても幸せな気持ちになるんですって!赤ちゃんと会える楽しみがさらに増える妊娠中のイベントのひとつ。

気を付けるポイントを頭に入れながら、楽しく幸せな気持ちでやってみてね〜。

監修者プロフィール

保田典子さん
保田典子さん東京衛生アドベンチスト病院 小児科医師
2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年春、高円寺こどもクリニック(仮称)開設予定。

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