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小児皮膚科医が教えてくれる!赤ちゃんのスキンケアでこれだけは覚えてほしい3つのポイント

あんな
「赤ちゃんの肌はすべすべモチモチだからスキンケアなんていらないよね?」な~んて思っていないかしら?実は赤ちゃんの肌はバリア機能が弱いから、新生児期からスキンケアが必要なのよ~。そして、赤ちゃんの頃から正しくお手入れをして3才までに肌トラブルを繰り返さなければ、将来の肌トラブルも防ぐんですって!
さっそく小児皮膚科医の馬場直子先生に赤ちゃんのスキンケアのポイントを聞いてきたわよ~!
手を上げて眠っている赤ちゃん

赤ちゃんのスキンケアはなにをすればいいの?

赤ちゃんの肌は実はとてもデリケートで、乾燥しやすく、バリア機能が弱いなどの特徴があります。そこで、生まれてすぐから正しくスキンケアをおこないましょう。正しい赤ちゃんのスキンケアとは、「やさしく肌を洗う」ことと「十分に保湿する」ことです。

次にこの2つについて覚えておいてほしい3つのポイントをお伝えします。

赤ちゃんのスキンケア3つのポイント

お口を空けている赤ちゃん

1. 洗うときのポイント「ていねいに洗いしっかりすすぐ」

赤ちゃんは1日1回体を洗って清潔にします。洗うときは、よく泡だてた泡を手のひらにのせ、手でやさしくなでるようにして洗うことが大切です。固形せっけんを泡だててもよいですが、泡で出るベビーソープを使うと便利ですね。ガーゼの使用や手で強くこすることは赤ちゃんの肌を傷めてしまうので避けましょう。

なお、赤ちゃんは首や手足の関節などにしわがあります。しわの間に汚れがたまりやすいので、しわを伸ばして洗うことも忘れずに。

洗い終わったらしっかり泡をすすぎます。弱めのシャワーなどですすぎ残しがないようにしましょう。新生児期はまだ大人と一緒に湯船に入れないので、洗い場にバスマットを敷き、その上に赤ちゃんを寝かせて洗う方法がおすすめ。ママとパパの両手が使えるので、しっかり洗えてしっかりすすげますよ。

2. 保湿するときのポイント「すばやくテカテカに」

スキンケアする赤ちゃん

お風呂から上がって体をふいたら水分が蒸発して肌はどんどん乾燥してしまいます。そこで、お風呂上がりにはできるだけ15分以内くらいに保湿剤を塗ることと、肌がテカテカしてティッシュが貼りつく程度にたっぷり塗ることが大切です。

*保湿剤の量は?
大人の手のひら2枚分の面積に対しての適量は次のとおりです。

  • ・ローションタイプ……1円玉ぐらいの大きさ
  • ・クリームタイプ……大人の指の第一関節に十分伸ばしたぐらい

赤ちゃんの顔や体に点々と保湿剤を置いてやさしく塗り広げてくださいね。

3. 保湿剤を選ぶポイント「肌や季節に合わせて」

いろいろな保湿剤がありますが、赤ちゃんの肌の状態や、季節に応じて選ぶことが大切です。代表的な保湿剤を、水分が多く油分が少ない順に並べると次のとおり。

  • 1.ローション
  • 2.クリーム
  • 3.ワセリン
  • 4.オイル

たとえば、新生児期や夏季は皮脂の分泌が多くなるので、1日1回ローションタイプを、乾燥しがちな赤ちゃんや冬季などは、クリームタイプを1日2~3回塗りましょう。保湿タイムを、朝起きてすぐ、お昼ごはんや授乳のあと、お風呂上がりなど生活リズムにとりいれると塗り忘れが防げます。

このように肌や季節、また使い心地に合わせて選ぶとよいですね。

また、保湿剤は、「ローションの上にクリーム」や「ローションの上にワセリンまたはオイル」などの重ね塗りをするとより保湿効果が高まるので、乾燥が激しい場合はおすすめです。乾燥が目立つ部位のみ重ね塗りをするのもよいですね。

やさしい毎日のケアで赤ちゃんの肌を守ろう

あんなあんな
赤ちゃんのスキンケアは「やさしく肌を洗う」ことと「十分に保湿する」ことが基本のステップよ!
やさしく丁寧に洗うことが大切だけど、肌を洗うと、肌についた汚れや物質が落ちるだけでなく、皮脂なども一緒に落ちちゃうんですって!乾燥を予防するためにも、テカテカになるぐらいすばやく保湿して、赤ちゃんの肌を守ってあげましょうね!

教えてくれたのはこの方

馬場先生
馬場直子 先生神奈川県立こども医療センター皮膚科部長、横浜市立大学皮膚科臨床教授
1983年滋賀医科大学医学部卒業、1994年横浜市立大学皮膚科講師を経て、神奈川県立こども医療センター皮膚科部長、2015年より横浜市立大学皮膚科臨床教授を兼務。日本皮膚科学会専門医。専門分野は小児アトピー性皮膚炎、母斑、血管腫、皮膚感染症など小児皮膚科学全般。

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