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妊娠初期の私の身体ってなにが起きてるの?先輩ママと助産師さんに聞く!身体の変化と起きていること

あんな
妊娠初期のママの身体の変化というと、よく聞くのがつわり。でも実際は、それ以外にも頭痛やイライラなどさまざまな不調が起こる場合が多いみたい。そこで今回は、妊娠初期のママの身体に起きていることを助産師さんに聞いてみたわ!
先輩ママの体験談も交えながら、詳しく解説していくわよ~!
テーブルで休憩している女性

教えてくれたのはこの方

清水茜先生
清水茜先生助産師。東京慈恵会医科大学附属病院の産科、NICU勤務や地域の産婦人科病院にて、妊娠・出産・母乳育児指導・NICUにおける母乳育児指導などに関わる。現在は保健センターで妊婦向けに保健指導を行っている。自身も、二人の男子を子育て中。

吐き気、だるさ、眠気……先輩ママはどう体調が変化した?

妊娠初期、どんな体調不良があった?のグラフ

先輩ママ117人に聞いてみると、74.3%の人が妊娠初期に体調不良が「あった」という結果になりました。

症状としては、吐き気が最も多く76.2%。食欲不振、だるさ、眠気と続き、なかには頭痛やイライラ、腹痛やお腹の張りを感じたというママもいるようです。

赤ちゃんの胎盤をつくる大切な時期。ママの身体におこる症状の種類は、大きく3つ

そんなママの身体に起こる変化について、詳しく助産師の清水さんに教えてもらいましょう。

(清水さん)
妊娠初期は、心身にいろいろな変化が出てきます。これは妊娠によるホルモンの変化が原因と言われていて、症状や強さは人によってさまざまです。ママの身体は、赤ちゃんを育てるための環境に変化しはじめ、赤ちゃんの胎盤を作る大切な時期。無理をせずゆっくり休むことが大切です。

ママの身体におこる症状は大きく分けて、「消化器系」、「自律神経」、「精神面」の3つ。

「消化器系」の症状としては、吐き気や嘔吐、唾液が増える、食欲不振や便秘などがあります。人によっては、今まで食べられたものが急に食べられなくなったり、香りの強い果物や脂っこいものを好むようになったりするケースも。

つわりもここに分類され、朝に吐き気がひどい人もいれば、夕方に症状が強く出る人もいらっしゃいます。「つわりは病気じゃないから」とがんばりすぎると、症状が長引いたり、悪化してしてしまったりする原因になるので、無理をせずつらいときは身体を休めることが大切です。

また、出血や腹痛がある場合は注意が必要。自己判断せず、早めに受診してくださいね。

「自律神経」の症状は、眠気やだるさなどが挙げられます。規則正しい生活を送り、睡眠をしっかりとるように心がけましょう。

「精神面」の症状は、不安感やイライラなど。生理前に気分が落ち込んだり、イライラしたりするのと同じで、妊娠したことで起こるホルモンバランスの変化は、メンタル面にも影響を及ぼします。

“赤ちゃんができて嬉しいと思わなきゃいけないのに、不安やイライラのほうが強く出てしまう……”と罪悪感を覚える人も。これも生理的な症状だとわり切って、気分の変化を少しでも和らげるよう、周囲にサポートを求めていけるといいですね。

12週を目途に、体調は落ち着くのが一般的。つわりがない人は、ラッキーと考えて

妊娠初期の体調変化・不良は、いつ頃からはじまりましたか?のグラフ
体調不良はどのくらい続きましたか?のグラフ

続いて、体調の変化が始まったタイミングとその期間について聞いてみました。約6割のママは妊娠6週目までに変化を感じ始めていることがわかりました。また、体調不良の期間も個人差はありますが、約8割の人は12週までに症状が治まってくる一方で、約2割の人はそれ以上続いていたようです。

(清水さん)
つわりは、4~5週から始まり、8~9週にピークを迎え、12~15週で落ち着くのが一般的です。症状は人それぞれ、妊娠ごとにも違いますが、全く症状がない人も20%程度いらっしゃいます。症状がないと逆に不安だという人もいるかもしれませんが、心配しすぎず「つわりがなくてラッキー」と考えて。不安なことがあれば、医師へ相談してくださいね。

ママの体調不良は、しっかり伝えることが大切。
妊娠初期は身近なパパや、家族を頼りに

妊娠初期の体調不良、誰に相談しましたか?のグラフ

妊娠初期は、周囲への妊娠報告も悩む時期。そんな中、先輩ママたちは体調不良に関する相談を誰にしていたのでしょうか?

アンケートでは、「パパ」53.9%、「家族」42.5%と、頼りやすい身内に相談している人が多いことがわかりました。次いで多かったのが、医師や助産師で22.1%。専門家にアドバイスをもらうことで、安心して生活ができるかもしれませんね。

ママがリラックスして過ごせるように。
パパへの依頼は、“どうしてほしいか”を具体的に

(清水さん)
体調不良は自分から発信しないと相手は気が付けないので、一人で抱え込まずに伝えることが大切です。身近にいるパパや家族に相談して、ママがリラックスして過ごせるように家事などを調整しましょう。その時に大切なのは、パパに「何を手伝って欲しいか」、「どう過ごして欲しいか」を明確に伝えることです。

また、気になる症状があれば、病院の健診で医師や助産師に相談するのもおすすめ。
生活をどう工夫すればよいか、アドバイスしてもらえるはず。

また、病院から「母体健康管理指導事項連絡カード」を書いてもらうことで仕事内容や働き方の変更が可能になるので、症状が重い方は積極的に相談してみてください。

体重が減り、水も飲めない、1日3回以上吐いてしまうことが続く場合は、妊娠悪阻になっている可能性があります。その場合、点滴治療・入院が必要になりますので次の受診を待たずに病院に相談しましょう。

まとめ

先輩ママたちは、どのようにつらい時期を乗り越えてきたのでしょうか? 経験者の実際の声を聞いてみましょう!

  • ママ①
    横になれるときは横になって、飲める薬があるときは産婦人科で薬をもらって吐き気をおさえていた。(37才/建築土木)
  • ママ②
    家事や仕事はできないので、診断書を書いてもらって休職した。(40才/金属・鉄鋼・化学)
  • ママ③
    妊娠を経験した職場の先輩、親友にアドバイスをもらい、身体に負担となる家事は夫に協力してもらいました。(38才/医薬品・化粧品)
  • ママ④
    家事は夫に任せて、職場にも早めに報告して業務を調整してもらった。(35才/マスコミ・広告)
  • ママ⑤
    横になってなるべく動かないようにした。家事は夫に頼って精神的にも安定させるようにしました。(29才/情報・IT)

パパや家族に甘えて。ママは「ゆったり過ごすこと」が仕事

妊娠初期の体調の変化やその期間は、人によって全く異なるもの。根本的な治療はないけれど、食事や生活を工夫したり、先輩ママの意見も取り入れたりして、ママがリラックスして過ごせるスタイルを模索していけるといいですね。また、仕事でも家事でも無理をせず、つらい時はきちんと休むことも大切です。

「妊娠初期はソファーで横になって、ゴロゴロ過ごすことがママの仕事だと思ってください」と清水さんが言うように、パパや家族に甘えられるところは甘えて、リラックスして過ごすことを意識してみてくださいね!

まとめ

  • ・妊娠初期の体調不良は、症状も期間も十人十色
  • ・体調だけでなく、イライラや不安感など、メンタル面に変化がある場合も
  • ・パパや家族、医師などに相談して、体調の変化を一人で抱え込まない
  • ・病気じゃないからと無理をせず、しっかり身体を休めることが大切

体調もすぐれず、不安も多い妊娠初期。ママはゆったりリラックスして過ごしてね!

あんな
あんな

妊娠が発覚してうれしい反面、体調不良に悩まされることが多い妊娠初期。イライラしたり、不安になったり、心の変化があるのも自然なことなのよ~。妊娠報告には早いし、見た目の変化もないから、周りになかなか気づいてもらえないのがつらいところよね。

身近なパパや家族に相談したり、ママの今の気持ちや状態をしっかり伝えたりすることが大切よ!不安になり過ぎず、ゆったりした気持ちで過ごしてちょうだいね~!

アンケート出典:2022年1月実施のWebアンケート/妊娠中もしくは出産経験のある女性117名/マイナビウーマン調べ

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