vol.7 2人目はどうする?

これからママになろうと考えている方には、 2人目作りなんて遠い話かも知れません。

しかし1人子どもができると、時間が経つのは驚くほど早いもの!

とくに30歳前後のカップルは、高齢出産の問題があるため、 子どもを2人以上望むならば、早めに家族計画を立てたほうがいいでしょう。

子どもが2人、3人いる先輩ママたちの子育て体験談を通し、  “子どもは何人欲しいか?”“何歳違いがいいか?”‐‐考えるきっかけにしてください。

監修/成和会 産科婦人科 山口病院(千葉県船橋市) 竹内久美先生

プロフィール : 埼玉医科大学卒業。日本医科大学附属病院産婦人科、都立母子保健院、まつしま病院を経て現職。 中学生のママでもあります。

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Q:子どもは何人ほしいですか?

トップは2人派。ママたちからは「私自身が2人きょうだいで楽しかったから」、「経済的なことを考えると2人が限度」などの意見がありました。2位の3人派からは、「2人よりも、3人のほうが賑やかだから」「もし親がいなくなったとき、3人子どもがいれば助け合ってくれそう」と言う声も。また4人以上と答えたママの中には、「今、男の子が3人いるけれど、女の子がどうしても欲しいので4人希望!」と言う方もいました。

Q:2人目は、何歳違いが理想ですか?

トップは「入学・卒業が重なると経済的にキツイ」「短期間で子育てを終わらせたい」などの理由で2歳違いでした。2位の3歳違い派からは、「3歳離れると上の子がだいぶ落ち着くから」と言う意見も。また年子と回答したママからは、「育児グッズや洋服など、上の子のモノをそのまま使える。また子育てのカンが鈍っていないから」と言う声もありました。

Q:何歳までに、子どもを生み終わりたいですか?

子どもを産み終わりたい年齢は、さまざまでした。トップ・35歳派からは、「体力・精神面を考えて」「実母が40歳で産んだとき、つらそうだったので」と言う声が。また2位・30歳派からは「復職を考えると30歳には産み終わりたい」などの意見がありました。ちなみに最高は45歳で、理由は「子どもが成人したとき、自分の年齢を考えると45歳がリミットだと思う」などでした。

2人目&3人目育て 大変なコトは? 幸せなコトは?

2人目、3人目を育てている6人のママたちに、子育てで大変なコト&嬉しいコトを教えてもらいました。

ココが大変
子どもの年が近いので親の負担が2倍!

2歳と0歳の子育て真っ最中です。子どもが2人になったら、毎日がアタフタ状態。買い物は、子ども2人が起きていると無理なので、下の子が寝ているうちに。食事も、上の子の年齢ではまだ1人で完全に食べられないため、私が手伝いながら自分はさっさと早食い。食べた気がしません。(ゆかいとさん)

ココが大変
2人一緒に病気になると看病が大変

7歳&1歳のママです。困るのは病気のとき! きょうだいがいると、うつるリスクが高いんですよね~。以前も夫がいないとき、子どもが同時にインフルエンザにかかり、看病に追われて寝る時間もなかったことがありました。そういうとき家事は手抜き! 冷凍食品などを活用して、私までダウンしないようにできるだけ休養を心がけました。(まちもさん)

ココが大変
子どもの行事のときは仕事の調整にひと苦労

9歳と7歳の子どもがいて、ただ今3人目妊娠中です。大変なのは、入学式や運動会など子どもの行事に参加するとき、私自身の仕事のスケジュールを調整しなくてはいけないこと。子どもの行事って、意外と多いんですよね~。そのため予定は、できるだけ早めに把握するようにしています。(まるこさん)

ココが幸せ
下の子が産まれて上の子が優しくなりました

3歳、1歳の子どもがいます。うちは初めから、2歳違いで下の子を作ることを考えていました。きょうだいがいて良かったと思うのは、上の子が下の子を気遣ったり、ガマンを覚えて優しい子に育ったこと。現代は、譲り合いや思いやりの心が育ちにくい時代だと思うんです。しかしきょうだいがいると、自然と優しい子になりますよ。(wai-waiさん)

ココが幸せ
きょうだいゲンカができるって、いいと思う

6歳と1歳の姉弟がいます。うちは「きょうだいがいたほうが、将来安心!」と思い、子どもを2人作りました。女の子と男の子ですが、とにかく2人仲が良いんです。もちろん言い争いや、おもちゃの取り合いなどもありますが、きょうだいゲンカはきょうだいがいないとできないこと。きょうだいゲンカができるって幸せなことですよね!(オレンジロディさん)

ココが幸せ
兄弟仲がいい姿を見ると気持ちが安らぐ

うちには8歳、5歳、2歳の男の子がいます。よく「3人いると大変だね!」と言われますが、ひとりっ子よりも、きょうだいがいたほうが子育ては絶対ラク! 子どもたちだけで遊んでくれるので助かります。また子どもたちの仲睦まじい姿を見ると、幸せな気持ちになります。(きぃさん)

産婦人科医・竹内久美先生からメッセージ

2人目作りは家族の協力が不可欠!

2人目をいつ頃作るかは、それぞれの家庭によって考え方が異なると思います。

しかし産婦人科医の立場としては、年子は積極的には勧められません。理由は、授乳期間中に下の子を妊娠すると、子宮収縮が起きやすくお腹の張りや痛みなどを引き起こしやすいためです。

またきょうだいの歳が近いと、「子ども同士一緒に遊んでくれる」「育児が短期間に終わる」などのメリットがあります。しかし妊娠中、つわりがつらかったり、医師から「安静に」と指示されても、上の子がまだ0歳児だと子守を頼むのが困難なこともあります。

年子でなくても、子育ては手がかかるものです。そのため2人目を考えるときは、ママひとりで無理し過ぎないように家族の協力が不可欠! 家族と家事や子育ての分担についてよく相談し合いましょう。

2人目のタイミングは、状況に応じて決断を

1人目はスムーズに妊娠しても、次の子がなかなか授からない「2人目不妊」の方は少なくありません。主な原因としては、セックスのタイミングのほか、加齢による卵巣機能やホルモン機能の低下、排卵の問題などが考えられます。

また35歳以上の出産は高齢出産と言い、流産の可能性が高くなったり、妊娠高血圧症候群になる確率が高まるなど、妊娠中の注意点が増えてきます。

そのため2人目が欲しい方は、ママの年齢や状況などを考えてタイミングを見極めてください。

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