「産前・産後サポート」って知ってる?先輩ママたちに聞いた、「産前・産後サポート」体験談
- 今回のテーマは「産前・産後サポート」。どんなサービスがあるのかなど基本的なことはもちろん、実際に「産前・産後サポート」を利用した先輩ママにも感想を聞いてみたわ!
どんなものがあるのか知っておくと、ママ・パパの安心にもつながるし、いざ助けがほしいとなった時に慌てずに済むわよ。とくに出産後はなにかとバタバタするから、ぜひ今のうちにチェックしてみてね!
「産前・産後サポート」使った?どうだった?先輩ママにインタビュー!
実際に「産前・産後サポート」を利用した先輩ママにインタビュー。今回お話を伺うのは、4才の男の子と1才の女の子を持つSさん。利用したきっかけやどんなサービスを受けたのか、リアルな感想を教えてもらいましょう!
「いつでも頼れる準備」があったからこそ、不安もありつつ「産後サポート」を利用できた
妊娠前から職場の先輩ママに「産前・産後サポート」の重要性を教えてもらっており、自分に子どもができた時は利用してみようと思っていたというSさん。実際に自治体のサービスを初めて使ったきっかけはなんだったのでしょうか?
――「産前・産後サポート」を利用したきっかけを教えてください。
自治体から毎月届く市報などのサポート情報をチェックして、いつでも頼れるように準備をしていたのですが、私が第一子の育休中に資格取得のため専門学校に行くことをきっかけに、実際利用することに。生後6ヵ月~1才になるまでの6ヵ月間、月に2回6時間ほど息子を預かってもらいました。最初は小さな我が子を人に預けることに不安もありましたが、事前に面談もあったので安心して預けることができました。
また、第一子の時は実家(両家)のサポートを得られたことや、夫が1ヵ月育休を取得してくれたこと、私の身体の回復が早かったことから、出産直後のサポートの利用はしなかったのですが、第二子の時はそれらの条件が揃わず、また、上の子のケアも必要になったので、出産直後の女性と赤ちゃんをサポートするサービスも利用することにしました。実際にサポートを依頼したのは、産後2ヵ月の頃でした。
生活面のサポートだけじゃなく、心の支えにもなってくれたのがありがたかった!
Sさんに実際にどんなサービスを利用したのか聞いてみると、自治体主体のものでは、妊娠中から産後6ヵ月の妊産婦のお手伝いをしてもらえる「育児サポートセンター」と、生後2ヵ月~10才未満の子を持つママのお手伝いをしてもらえる「ファミリーサポートセンター」を利用したそう(※)。その他、助産院の「母乳マッサージ」や民間サービスの「ベビーシッター」、NPOが主催している赤ちゃんと一緒に参加できる「産後セルフケア教室」なども活用。なかでも「育児サポートセンター」には、心も身体も助けられたと話します。サービス内容など詳しく伺いました。
――どんなサービスを利用したのか詳しく教えてください。
私の自治体では、サービスを利用する前の打ち合わせで「何をお願いしたいか」を確認してもらえ、ニーズに合った方をマッチングしてもらえました。私は、パパと上の子の健康のためにも料理を希望。「育児サポートセンター」の方に、週に一度2~3時間ほど我が家に来ていただき、その都度1週間分の常備菜を作ってもらっていました。
毎回同じ方が来て、冷蔵庫に用意しておいた食材で15種類前後の料理を作ってくれるのですが、それがどれもおいしくて!私は野菜の材料を多めに用意してお願いしたので、栄養も満点。レパートリーも豊富で、飽きないようにいつも違うメニューを用意してくれるのにも感動しました。特においしかった大学芋は、授乳中でも安心して食べられるということもあり、おやつ用に毎回作ってもらっていましたね。大変な時期を支えてくれた、思い出の味です。
また、来てくれるのは市内に住む先輩ママだったので、子育て情報などを教えてもらうことも。ママの気持ちもよくわかってくれていて、私が疲れている時は「寝てていいからね」と休ませてくれたり、元気な時は話を聞いてくれたりと、あたたかな心配りも嬉しかったです。料理だけでなくて心の支えにもなってくれて、励ましの言葉に涙したこともありました。行政のサービスはお値段も良心的だったので、そういった点でもありがたかったですね。
もうひとつ、人とのつながりができたという点でやってよかったのが、産前・産後に通っていたNPO主催の「産後セルフケア教室」。身体の回復が早まったのはもちろんですが、なんでも話せるママ友たちとの出会いが大きな財産になりました。
産後は精神的にも不安定になるし、人と話す機会も産前に比べぐっと減ってしまうものです。その時期に同じような状況の女性たちと話ができ、すごく心が軽くなりました。何でも話せる、唯一無二の大切な親友たちになりました。
アンケート③Qどんなところがよかったですか?
具体的にどんなところがよかったか聞いていたところ、「マッサージしてもらえたのがよかった」「作り置きおかずを用意してくれた」「母乳の出がよくなかったため、助産院でマッサージをしてもらった。また、乳腺炎になった時もお世話になった」など、さまざまな声が聞こえてきました。
サポートを受けたことで、「相談に乗ってもらって助かった」、「精神的に助けられた」とメンタル面でもサポートしてもらえてよかったという声も多数ありました。
“産後も家庭が平和に回るように”――夫婦でサポート情報をチェックして整えていたからこそスムーズに利用できた
サポート内容のニーズや予算は家庭によってそれぞれ。サポートを利用するのなら、事前に夫婦でしっかり話し合うことも大切です。Sさんは「産前・産後サポート」の利用にあたり、パパとどんな話をしたのか教えてもらいました。
――「産前・産後サポート」の活用について、パパといつどんな話し合いをしましたか?
我が家の場合は、もともと「産前・産後サポート」を積極的に使っていこうという考えでした。というのも、出産前に産後ケアの大切さを夫婦で勉強していたから。産後の大変さを知り、“産後も家庭が平和に回るように”と、出産前からいろんなサポートの情報をチェックしたり、登録をして準備を整えていたんです。
実際に利用する前には、経済的なことや時間の使い方、何のために利用をするのかという点はしっかり話し合いました。例えば、私の心や身体のケアだったり、パパの仕事の時間を確保するためであったり……。そこをはっきりさせたので、お互い納得して気持ちよく利用できたように思います。
――最後に、これから出産を迎えるプレママ・パパに向けてメッセージをお願いします。
初めてサービス使う時は、不安や罪悪感という気持ちもあるかもしれません。私も初めて我が子を人に預ける時は、不安もありました。でも実際に利用してみると、ママが安心してお任せできる配慮がしっかりされていたので、身体を休めたり用事を済ませたりと、充実した時間を過ごすことができました。同時に、疲れてイライラしながら一緒に過ごすよりも、時には少し離れてリフレッシュできたほうが自分のためにも子どものためにもなるのかもしれないと実感しました。
子どもは沢山の人との出会いと愛の中でたくましく育っていきます。人に頼ることは悪いことではなく、少しでも「自分たちに必要そうだな」と思われるなら、利用されることをおすすめしたいです。
また、ママの一番の味方になってあげられるのは、パパしかいません!仕事に、家庭に、ママのケアまで…となると、パパも本当に大変ですよね。でも、産後の女性の身体と心は、とても繊細になっているので、ママに寄り添いながら子育てを楽しんでいただきたいです。
パパも「産前・産後サポート」の情報を共有して、時にはパパからサポートの利用を提案してあげると、そのいたわりの気持ちこそ、ママを癒やすと思います!
まとめ
- ・「産前・産後サポート」は、行政が行っているものと民間のものがありサービス内容は自治体により異なる
- ・自治体によっては事前に面談があるなど、安心して利用できる配慮もされている
- ・サポートが必要な時期や頻度は、家庭によってさまざま
- ・ママとパパの心身の負担を軽減してくれる
- ・産前からパパと情報共有をして話し合っておくと活用しやすい
「産前・産後サポート」はママとパパの心身をサポートしてくれる!まずは聞いて、知ってみて、そして利用してみよう!
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あんな
「産前・産後サポート」って聞くと、少し敷居が高く感じられるかもしれないけれど、実際はそんなことないのね~!
家族のサポートやパパの育休取得状況などは家庭によってさまざまだから、助けが必要なタイミングや頻度は人によって違うもの。ママとパパの心と身体の健康はとっても大切なことだから、「もうダメ!」ってなる前に「産前・産後サポート」に頼ることもひとつの手段!特に自治体のサービスは価格も良心的なので、初めて利用するという人にもおすすめよ。
使えるサービスは上手に活用して、健やかな育児生活を送ってちょうだいね!