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出産準備、いつから、なにを準備した? 下見と購入時期、選び方のポイントを助産師が解説

あんな
安心して出産を迎えるためにも、出産準備は早めにスタートしたほうがいいみたい。でもいざ準備をしようとしても、いつまでになにを揃えたらいいのかわからなくて困っちゃうわよね。今回は助産師さんに、準備すべきアイテムや選び方のコツを教えてもらったわ~!
おなかに手を当てている女性と男性

【先輩ママ・パパへアンケート】下見は早めに、購入は妊娠5ヵ月以降から

実際に先輩ママ・パパはどのように準備してきたのか、284人を対象にアンケートしました。その結果、出産準備グッズの下見は妊娠3~4ヵ月以降にはじめた人が約80%、購入は妊娠5~6ヵ月以降に行っている人が約70%という結果が見えてきました。

下見をはじめた時期のアンケート結果
出産準備グッズを購入した時期のアンケート結果

まずは、実際にどんなものがあるのか二人でひと通り見てから、生活スタイルや家の環境を考慮して、自分たちに必要なものを整理することが大切です。仕事をしているママは、産休に入ってから本格的に準備を進めるのでもOK。ただし、遅くとも37週までには準備を終わらせておきましょう。

\どんなシーンで、なにが必要?/二人で決めよう準備アイテム

あかちゃんの足写真

具体的にどんなアイテムを揃えたらいいのか、カテゴリ別にご紹介。合わせて、助産師の清水さんにアイテム選びのポイントを教えてもらいました!家の間取りや自分たちの生活スタイルをベースにしつつ、必要なアイテムをチェックしていきましょう。

生まれる季節に合わせてチェック、ベビー服

短肌着、長肌着、ロンパース、おくるみなど

ベビー服には、短肌着や長肌着、プレオール、ロンパースなど種類がたくさんあって、なにをどれぐらい用意したらいいのか悩んでしまいますよね。ベビー服選びのポイントは、赤ちゃんが生まれる季節に合わせたものを選ぶこと。

例えば、春~秋生まれなら短肌着+ベビードレスを各3~5枚、冬生まれなら長肌着+ベビードレスを各3~5枚用意しておくといいでしょう。また、股下のスナップの留め方によって、ベビードレス(スカート型)にもプレオール(ズボン型)になる兼用ドレス(ツーウェイオール)も、長く使えて便利です。また、ブランケットにも授乳ケープにもなるおくるみは、1枚持っておくと安心です。

赤ちゃんの肌を清潔に保つ、おむつ・沐浴アイテム

おむつ、おしりふき、おむつゴミ箱

ベビーバス、またはベビーマット、ベビーソープ、ベビーローションやクリーム、体温計、ガーゼなど

おむつは毎日何枚も使うので多めに用意しておこうと思うかもしれませんが、赤ちゃんの成長によってサイズが変わるため、まずは新生児用のおむつを1袋用意しておけば大丈夫。おしりふきは赤ちゃんの成長に関わらず使えるので、多めに買っておくのもおすすめです。

ベビーバスやベビーマットは、お風呂場や洗面台など沐浴する場所を決めてから、そこに合ったサイズや素材のものを選びましょう。ベビーソープは、片手でも使えるような泡で出るタイプのものが便利です。赤ちゃんは肌が薄く乾燥しやすいため、お風呂あがりに塗るベビークリームやローションの用意も忘れずに!

消毒・洗い替えがあると安心、哺乳びんアイテム

哺乳びん、哺乳びん洗剤、哺乳びん・乳首用スポンジなど

生まれたばかりの赤ちゃんは一度に飲める母乳やミルクの量が少ないので、哺乳びんは小さいタイプのものでOK。赤ちゃんが実際にくわえる乳首の部分は、出産する病院で使っているものと似たタイプのものが、赤ちゃんが混乱しにくくおすすめです。最初は3時間起きに授乳するため、洗い替え用も用意しておくといいでしょう。

また、使った哺乳びんは毎回消毒する必要があるため、哺乳びん用の洗剤の他、消毒用品の準備も必要です。つけておくだけのタイプや、電子レンジで加熱消毒するタイプのものなどがあるので、ママとパパで話して使いやすいと思うものを選んでください。

気持ちよく眠れる環境を、ねんねアイテム

ベビーベッド、ベビー布団、防水シーツなど

まずベビーベッドは、部屋の構造や生活の導線に合わせて準備するかを決めましょう。普段ベッドで寝ているママ・パパは、自身のベッドにベビーベッドを横づけする場合が多く、敷布団で寝ているママ・パパは、布団の横に赤ちゃん布団をセットする場合が多いようです。

また、ベビーベッドの使用に関わらず、赤ちゃん用の布団は、窒息防止のために必ず固めのものを選ぶのがマスト。防水シーツがあると、おむつ漏れがあっても安心ですよ。

お昼寝用のかけ物は、薄いガーゼタイプのものが、おくるみにも使えておすすめです。体温調節にも便利ですし、ベビーカーに乗っているときにも使えるので、ぜひ1枚は用意しておきたいところです。

お出かけシーンや散歩コースをイメージして。お出かけアイテム

ベビーカー、抱っこひも、チャイルドシートなど

ベビーカーには、新生児期から使えるA形、腰が据わる7ヵ月頃から使えるB形があります。お出かけの際に電車やバスを利用する、買い物やお散歩などの行動範囲に階段が多くあるなど、利用シーンをイメージしながら選ぶのがおすすめです。

抱っこひもは、さまざまなタイプがありますが、ママとパパの体型に合っていて赤ちゃんを安全に抱っこできるものを選ぶことが大切です。肩と腰をしっかりサポートできるものだと身体の負担を軽減できます。

車移動をするママ・パパに必須なのがチャイルドシート。月齢に応じて変化できるタイプやベビーカーにそのままつけられるものなど、いろいろな種類があるので、生活スタイルに合ったものを選びましょう。退院時に車を利用する場合は、早めに購入して付けておくといいですね。

いずれも購入する際は、使用感を確認するため、ぜひ直接実物を見て試してみるといいですね。例えばベビーカーは、押しやすさ、重さ、畳みやすさ、畳んだ時に自立するかなどをチェックしましょう。抱っこひもはサイズ感や装着時のポイントを店員さんに聞き、実際に付けてみると使用時に焦らず装着できますよ。

ママの身体の産後ケアアイテムも、合わせてチェックしよう

骨盤ベルト、ママの部屋着、母乳パッドなど

妊娠、出産でママの身体に起こった変化に対応するアイテムの準備も必要です。

骨盤ベルトは、産後の骨盤のケアだけでなく、妊娠中の骨盤のゆるみからくる腰痛を予防することもできます。妊娠中から産後も使えるタイプもあるので、腰痛のある方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

部屋着は、前開きのものを用意しておくといいでしょう。授乳時はママの胸を大きく出せたほうが赤ちゃんがおっぱいを飲みやすく、飲む量も増えるからです。ミルクの吐き戻しなどで汚れることもあるので、3~4枚あると安心です。

母乳パッドは、産院で出産時にもらえる場合もあるので確認しておきましょう。母乳の分泌具合で使わないこともありますので、出産後の様子を見て購入するのがおすすめです。

先輩ママ・パパに聞きました! 出産準備グッズのアドバイス

  • 「デザインもですが、やはり機能的に自分が使いやすいものを選ぶといいと思います」(40代/ママ)
  • 「準備リストをネットで調べて、そこから自分たちに必要なものを追加。オリジナルのリストを作っておくと便利です」(30代/ママ)
  • 「性別がわからない場合は、色など性別に左右されないものを選んでおくのがおすすめです」(30代/パパ)
  • 「使いやすさや好みがあるので、二人で事前に決めておきました」(40代/パパ)

赤ちゃんスペース作りや、ベビー服の水通し。出産前にやっておきたいこと

あかちゃんを抱いている女性と男性の写真

ベビーグッズの準備以外にも、出産や産後に備えてやっておきたいことがあります。

まずは、赤ちゃんが過ごすためのスペースの確保。赤ちゃんはうまく体温調節ができないので、暑すぎず寒すぎない、風通しのいいスペースを準備します。日中と就寝時、それぞれの場合を想定しておきましょう。

また、ベビー服やおくるみなど、赤ちゃんの肌に触れるものは水通しをしましょう。洗濯機で水洗いするだけでOK。服に付着した汚れを取り除き、汗を吸いやすくする効果があります。洗剤を使う場合は、ベビー専用の洗剤や柔軟剤を使いましょう。

さらに、ママとパパで必ず話し合っておきたいのが、産後の生活をサポートしてくれる人やサービスの確認です。例えば買い物や料理なら、パパや家族にお願いをしたり、お住まいの地域に産後専門のヘルパーやドゥーラ、家事援助施設がないか調べておきましょう。自治体によっては、サービス利用の補助が出るところもあるので、うまく活用できるといいですね。ネットスーパーなどの利用もとても便利ですので、自分たちにあったサービスを探して事前に登録しておくのがおすすめです。

先輩ママ・パパに聞きました! 出産前やっておいてよかったこと

  • 「急な出産に備え、荷物や身辺の準備しておいて助かりました」(40代/ママ)
  • 「赤ちゃん中心の生活になるので、部屋を育児のしやすいレイアウトしておくのがおすすめです」(40代/ママ)
  • 「地域のコミュニティに参加して、情報収集をしておくと安心です」(40代/パパ)
  • 「保育園の見学は産まれてからだと動きが取りづらいので、やっておいて正解でした」(40代/パパ)

いよいよ出産までカウントダウン。二人で早めの準備が安心

赤ちゃんを迎えるための準備で大切なのは、ママとパパでよく話し合うこと。二人で決めることで、産後の生活のイメージがより鮮明になり、自分たちに必要なベビーグッズやサービスが見えてくるはずです。ベビーグッズを選ぶ時間や赤ちゃんスペースを整える時間も、今しか体験できない楽しく特別な時間です。ママとパパで一緒に準備を整えて、安心して出産を迎えてくださいね。

監修者プロフィール

清水茜さん(助産師)
清水茜さん (助産師)東京慈恵会医科大学附属病院の産科、NICU勤務や地域の産婦人科病院にて、妊娠・出産・母乳育児指導・NICUにおける母乳育児指導などに関わる。
現在は保健センターで妊婦向けに保健指導を行っている。自身も、二人の男子を子育て中。

赤ちゃんに会えるまで、もう少し。無理をせず、準備をはじめてね~

あんな
あんな

準備を進めていく中で、赤ちゃんとの生活がいよいよ現実味を帯びてくるわよね。産後は赤ちゃんのお世話でなかなか時間が取れないもの。安心して赤ちゃんを迎えるためにも、ママの体調のいいときに、二人で準備をしていってちょうだいね~!

アンケート出典元
マイナビ子育て、マイナビニュース調べ「妊娠・出産に関するアンケート」
2022年8月実施 未就学児のお子さんがいるママ・パパ284名

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