妊娠中の手続き、まるわかり!パパ主導で動こう、妊娠~出産までのやることリスト
- 妊娠が発覚してから出産までには、安心して赤ちゃんを迎えるためにやっておくべき手続きがいくつもあるみたい。今回は、4児の父でもあるファザーリング・ジャパンの池田さんに、手続きの種類やスムーズに行うためのアドバイスを教えてもらったわ~!その時になって慌てないためにも、ママ・パパ二人でチェックしてちょうだいね!
安心して赤ちゃんを迎えるために。妊娠中、やっておきたい手続き
妊娠がわかったら、やらなければならない手続きは意外とたくさんあることをご存じですか?申請の期日が決まっているものもあるので、「知らなかった……」なんてならないために事前にリサーチしておくことが大切です。ママ・パパどちらでもできる手続きばかりなので、ママが体調不良でも率先してパパが行えるよう、二人でしっかり予習しておきましょう!
お住まいの市区町村で。早めにやっておきたい手続き編
まずは、地方自治体や病院で必要な手続きをレクチャー。妊娠発覚後、早めのタイミングで行いたい手続きも多いので、漏れがないようしっかりチェックしましょう。
お住まいの役所へ妊娠届を提出。母子手帳を受け取ろう
妊娠して最初に行う手続きが、妊娠届の提出と母子手帳の受け取りです。市区町村の役所もしくは保健所に妊娠届を提出したら、その場で母子手帳を受け取ることができます。
明確な時期は決まっていませんが、医師から指示を受けてから(妊娠6~10週頃)申請するのが一般的。妊娠届の用紙の入手先は、病院や役所の窓口など自治体によって異なります。
申請時期はちょうどつわりの時期と重なるため、動くのさえしんどいというママもいます。ママの体調が安定していたら、夫婦一緒に手続きに行くのが理想的。母子手帳受け取りの際には、保健師さんによるヒアリングもあるので、二人で話を聞き、不安や疑問は質問してクリアにしておけるといいですね。また、自治体によっては、ママ・パパに向けたさまざまなサービスやケアについての紹介もあるので、利用したいものをチェックしておくといいでしょう。
出産予定日がわかったら、早めに分娩予約が安心
出産予定日がわかったら、できるだけ早く希望の病院を決め、分娩予約を取りましょう。人気の病院はすぐに予約が埋まってしまう場合があるので、12~16週頃までに予約がとれると安心ですね。
病院の決め方としては、現在お住まいの地域で出産するか、里帰り出産にするかを決め、その地域の病院をリストアップ。その後、家から病院までの距離、移動手段、出産費用、立ち会い出産の可否など、「二人にとって大切な条件」を比較して候補を絞っていくといいでしょう。場合によっては陣痛タクシーへの登録も必要になるので、産院が決まったらあわせて手続きを行っておきましょう。
ママの体調が安定したら。二人一緒に両親学級・マタニティセミナーへ参加を
ママの体調が落ち着いてきたら、自治体や病院が主催する両親学級やマタニティセミナーの開催予定をチェックして、参加の予約を取りましょう。妊娠中・出産後の不安やわからないことを、専門家や助産師さんに直接聞ける機会でもあるので、ぜひ夫婦揃って参加を!
自治体が開催する両親学級では、沐浴や妊婦体験など、これからの生活をイメージできる経験ができ、親になる実感が芽生えてくるはずです。地域の子育て情報も手に入りますし、同じ時期に出産をするママ・パパに出会えるので友達ができるというメリットも。
両親学級に加えて、民間企業が主催している講習に参加するのもおすすめです。パパにできることや親になる心構え、産後の生活など、産後にフォーカスを当てた講習は、両親学級とはまた違った知識を得られます。今はオンライン講習も多いので、ぜひ予定を合わせて参加してみてください。
いずれの講習でも、参加する際パパに意識してほしいのが、ママの付き添いで行くのではなく、「自分に何ができるのか」自分主体で考えるということです。自分ごとで考え、気になることは助産師さんや保健師さんにどんどん質問して、積極的に学びましょう。
働いているママ・パパへ。職場への手続き編
続いて、職場で必要な手続きをチェック。職場へ相談する際のアドバイスやコツも教えてもらいました!
ママの体調を考慮して。仕事や出勤時間の調整相談を
職場への報告時期は、人によって希望のタイミングはさまざま。ママの希望を尊重しつつ、夫婦で話し合って決めるようにしましょう。最近の傾向としては、仕事への影響を考慮し早めに報告する人が多い印象です。体調が不安定だけど、無理をしてしまいがちな妊娠初期。早めに相談して、出勤時間や働き方を調整してもらえると安心かもしれないですね。
職場への報告は二人で相談しながら、ママとパパ同じタイミングで話をしておくのがおすすめです。妊娠期を通してパパがママのためにまずできることは、ママの体調を気遣ってあげること。赤ちゃんが生まれてからはもちろんですが、ママの体調が安定しない妊娠期だからこそ、一番身近なパパがいつでもフォローできるよう体制を整えておくことが大切です。体調が悪い日にパパが早めに帰宅してくれると、ママも安心できるでしょう。可能な方は、テレワークを利活用するのもいいですね。
経験上おすすめなのが、早めに職場で相談相手のめぼしをつけておくこと。パパであれば、妊娠中積極的にママのサポートをしていた先輩や、育休経験のある上司など、経験者に相談をすることで有益な情報が得られるはずです。
また、ママ・パパともに妊娠期から産後まで、有給休暇の調整もしてほしいところ。最初に使いすぎてしまうと、後半何か起こったときに対応できなくなる恐れもあるので、体調を優先しながらバランスよく使いましょう。
いつから、どう取る?
育児休業については、ママとパパで話し合おう
妊娠がわかったら、ママとパパで今後の働き方について話し合いましょう。いつ頃仕事に復帰したいのか、産後もフルで働きたいのか、時短にするかなど今後の希望によって、誰がどの期間育休を取るか、子どもの保育園はどうするかなど、決めておくべきことが見えてくるはずです。
それぞれの育休期間が決まったら、職場へ早めに相談するのがベター。パパの育休は、規定上は2週間前までに申請すればOKですが、チームやプロジェクトの都合等仕事の引き続きなどもあるので、育休を取りたい時期の4~5ヵ月前頃に計画的に相談できるといいでしょう。
※産後パパ育休は、法改正により2022年10月1日から、申請は原則2週間前までと変更になりました。
産後はパパ主導で進めよう。出産後の手続き編
出産後は、自治体に対して行わなければならない手続きがたくさんあるので、忘れないようにしましょう。産後の手続きは、体調が回復していないママではなく、パパが行うケースがメジャーです。
出生届は14日以内に。パパが市役所で手続きを
出産後に必ずやらなければいけない手続きは、「出生届」「健康保険加入」「児童手当」「乳幼児医療費補助」の4つ。産後のママは産褥(さんじょく)期と言われ、その間1ヵ月程は元の日常同様の外出は避けるべきとされているので、、手続きはパパが行いましょう。
出生届の提出は出産後14日以内と決まっているので、そのタイミングでまとめて申請できるとスムーズです。まず出生届を提出したら、窓口でその後の申請手順を教えてくれるので、基本的には流れに沿って申請をしていけばOK。わからないことがあったら、窓口で質問しましょう。
健康保険は、社会保険なら勤務先の担当窓口、国民健康保険なら自治体の担当窓口と申請先が異なるので、事前にリサーチしておいてくださいね。
必要書類や、役割分担は事前に。
出産前にママ・パパ一緒に整理しよう
産後の必要手続きは早めに確認をし、パパが申請を行いましょう。産後は赤ちゃんのお世話で慌ただしい日々が続くので、妊娠中に流れをしっかり調べておくことが大切です。何回も役所に行かなくて済むように、自分の自治体で必要な手続きや持ち物についてしっかり把握をしておいてくださいね。
妊娠~出産後まで、
やることを二人で共有しておくと安心
赤ちゃんの誕生は、楽しみで待ち遠しいですよね。ですが同じくらい、不安もあるかもしれません。出産の準備はあせらず、無理せず。そして、夫婦で産後の生活についてお互いに想像しながら話をしていくと、少しずつイメージが具体的になっていきます。ゆっくりでいいので、「赤ちゃんがいる生活」について夫婦で話をしていくことが、育児への第一歩になるはずです。必要な手続き、チェックしておくと安心なことを早めにまとめて、ママの体調を第一に、夫婦で楽しみながら準備を進めていってくださいね!
監修者プロフィール
- 池田浩久(NPO法人ファザーリング・ジャパン理事)夫婦共働きでお互いのキャリアを応援しつつ、家事育児は夫婦ともに同じことができるように実践。
家族のモットーは、『無理しないこと・できるだけ・なるべく』
4人の子育てと仕事と家事を両立させながら各メディアで活躍中。
妊娠中は、体調が安定しない日もあるわよね。早めに準備がおすすめよ~
- あんな
手続き漏れを防ぐためにも、妊娠中~産後にかけてやるべきことは、時期や項目に分けてリスト化しておくのがおすすめ!ギリギリになってから調べるようだと慌てちゃうけど、事前に二人で準備をしておけば、心に余裕ができるし、ママの体調が不安定なときも安心よね。必要な手続きは自治体や環境などによって変わるから、自分たちに必要なものは何か、二人でリサーチして安心してマタニティライフを送ってちょうだいね!