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吐きづわり・食べづわり・眠りづわり…
妊娠初期の不調、ママとパパでどう乗り越える?

あんな
妊娠初期に多くのママが悩ませる“つわり”。一口につわりといっても症状や期間は人によって異なるからこそ、一番近くにいるパパと協力し合い乗り越えたいわよね。今回は、そんな「つわり期間」の症状や対策を、助産師の清水さんに聞いてみたわ〜。
青いソファに横になる妊婦さん

妊娠初期のママを悩ます“つわり”。
症状・期間・感じ方はそれぞれ

つわりは、妊娠によって体内のホルモンバランスが急激に変動することが原因だと言われていますが、まだはっきりとは特定されていません。つわり期間には個人差がありますが、妊娠6〜7週ごろからはじまり、8〜9週あたりにつわりのピークを迎え、10〜12週で軽減していくことが一般的です。

また、症状もさまざまで、妊娠発覚前から「最近、体調が悪いな」と感じるママもいれば、出産まで体調不良が続く方、一方でまったくつわり症状がない方もいます。つわりの症状は十人十色。ママは体調が悪い時は無理をせずに、パパもその日のママの体調を気にかけながら、ママとゆったりと過ごせるように意識してくださいね。(清水さん)

つわりの主な種類と症状。
効果的な対策はあるの?

ベッドに座る妊婦さん

つわりには、よく聞く吐きづわり・食べづわり以外にも、よだれづわりや眠りづわりなど、いろいろな種類があります。それぞれ、どのような症状が出て、どのような対策が効果的なのか清水さんに解説してもらいました。

●吐きづわり

食べ物や水分を摂ると気持ちが悪くなり吐いてしまうつわりです。特定のにおいや乗り物に乗ることで吐き気が誘発される場合も。症状が落ち着いている時に少量ずつ食べたり飲んだりするのがおすすめです。

1日に何回も吐いてしまう場合や、水分を取れない場合は、脱水状態になって点滴治療や入院が必要なケースもありますので、早めに受診しましょう。

●食べづわり

妊娠によって食べ物の好みが急に変わる、お腹が空くと気持ち悪くなってしまう症状が出ます。とはいえ、お腹いっぱいになると、再び気持ち悪くなってしまうケースも。起床時や睡眠時に症状が強くなる方がいる一方で、夕方に具合が悪くなる方もいて体調の波も人それぞれです。

食べづわりの場合は、唾液が出やすい酸っぱいものを摂取したり、フランスパンやクッキーなどの乾いたものを少量ずつ摂ることで症状がラクになることが多いので試してみましょう。

●よだれづわり

唾液がたくさん出て、飲み込もうとするとむせる、口にたまるよだれの味が気持ち悪く飲み込めないといった症状が出ます。常によだれをぬぐえるようティッシュとビニール袋を持ち歩いたり、色付きのペットボトルに唾液を吐き出したりしている方もいます。

対策としてはこまめに歯磨きやマウスウォッシュをする、氷や炭酸水を摂るとことで症状が少しラクになるようです。

●眠りづわり

身体がだるく、寝ても寝足りない、一日中眠く横になっていたいといった症状が出ます。身体がだるい時は、パパや職場へつわりの一種であるということを説明して、無理のない生活ができるように協力してもらいましょう。

●においづわり

においに敏感になり、特定のにおいをかぐと急に吐き気を誘発することがあります。スッキリする香りや、好みのアロマをマスクやハンカチにつけて、においが気になる時はガードしてみましょう。

「吐きづわり」と「食べづわり」は、生姜を摂るとラクになるとも言われています。料理に粉末やチューブタイプの生姜を使ったり、ジンジャーエール、ドライジンジャーなど口に合いそうなものをいろいろと試して、自分にあったつわりの対策を見つけてみましょう。(清水さん)

パパとはこまめに共有を。
体調・気持ち・スケジュールも伝え合うと安心

ソファに座るパパとママ

つわり期間のママは心身共に不安定になりやすく、パパもママの体調の変化を心配したり、新しい生活に対して不安を感じることもあるでしょう。自分がつらい時こそ近くにいるパートナーが支えてくれると、「一人じゃない、頑張ろう」と思えるものです。

大切なのは、ママとパパの間で情報共有と認識のすれ違いをなくしていくこと。お互いに自分の気持ちや体調を言葉に出して伝え合うことはもちろん、妊娠アプリを使ってママの身体の様子や赤ちゃんの成長を共有していくのもおすすめです。妊娠中はお腹のなかにいる赤ちゃんも日々成長し、それに伴いママの身体も変化していきます。その変化を二人で共有しながら、穏やかに過ごしていけるといいですね!(清水さん)

つらい時はゆっくり休んで。
家事や仕事も上手に周りに甘えて

妊娠中は、ママの身体やホルモンバランスが大きく変化し、心にも影響を及ぼす特別な期間だからこそ、できる限り穏やかに過ごしたいところ。そのためには、ママとパパだけで頑張りすぎないことも重要です。つわりでつらい時にはゆっくり休むことを優先し、「やらない家事を作る」、「外部サービスを利用する」、「職場に相談して仕事を調整する」など、上手に手を抜いて快適に暮らす工夫をしたいですね。

お互いを気遣いつつ
ママの体調を第一に過ごそう

妊娠期間は、今後の育児生活に向けての準備期間でもあります。パパはママの体調を把握して、まずはママをゆっくり休ませてあげることが大切。また体調が良さそうな時は気分転換に散歩に誘ってみるのも良いと思います。

ママはそんなパパの気持ちに気づいて、感謝の気持ちを言葉でしっかり伝えましょう。新しい家族の形を作っていくのに大切なことは、お互いに感謝の気持ちをたくさん伝え合うことです。毎日を「ありがとう」でいっぱいにして、つらいつわり時期を乗り越えましょう!(清水さん)

つわりは必ず終わりが来るわ!二人で協力しながら乗り越えて〜

あんな
あんな

つわりがつらいと、「いつまで続くんだろう」と心が折れそうになることもあるわよね。個人差があるとはいえ、いつか必ず終わりがくるわ。赤ちゃんが元気に育っている証拠だと思って、ママとパパで協力しながら、つわり期間を乗り越えてね~!

監修者プロフィール

清水茜さん
清水茜さん(助産師)東京慈恵会医科大学附属病院の産科、NICU勤務や地域の産婦人科病院にて、妊娠・出産・母乳育児指導・NICUにおける母乳育児指導などに関わる。現在は保健センターで妊婦向けに保健指導を行っている。自身も、二人の男子を子育て中。

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