【新生児の準備リスト】絶対必要なベビーグッズ、あると便利なベビーグッズを助産師が解説
たくさんの育児用品を目にして、なにを用意したらいいのだろうと悩むママやパパは多いのではないでしょうか。そこで今回は、みき母乳相談室を運営する助産師の榎本美紀さんに、赤ちゃんが生まれたらすぐに必要になるもの、あると便利なものについて教えて頂きました。ライフスタイルなどによって必要なものは違うので、まずは必要最低限のベビーグッズを準備しておいて必要になったときに後から買い足していくのがおすすめだそうです。これから準備するママ、パパの参考にしてくださいね。
教えてくれたのはこの方
- 榎本美紀さん2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、地域の母乳育児を支援している。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたる。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受け付けている。自身も一児の母として子育てに奮闘中。
「みき母乳相談室」
新生児に必要なものリスト【必須】
赤ちゃんが生まれる前に用意しておきたい最低限必要なベビーグッズをご紹介します。
おむつ
紙おむつか布おむつがあります。どちらかを用意すればよいと思いますが、併用してみたいという方は両方とも準備しましょう。
*紙おむつの場合
メーカーによって使い心地やサイズなどが異なり使ってみないと分からないもの。また、新生児用はあっという間にサイズアップしてしまうこともあるので買いだめはせず、まずは1パック購入しておくとよいでしょう。
*布おむつの場合
輪形になった輪おむつか、折り畳まずに使える成形おむつが便利です。10~20枚ほど用意しておきましょう。また、布おむつを固定するためのおむつカバーも必要です。成長に合わせて変える必要があるので最初は2~3枚でよいと思います。
おしりふき
おむつ替えのとき、かんたんに拭けて捨てることができるので便利です。2~3個あるとよいですね。ぬるま湯でしぼったガーゼや脱脂綿を利用するのもOKです。
肌着
短肌着、コンビ肌着を各3~5セットずつぐらい用意しましょう。生まれたては短肌着が着丈が短くて重ね着もしやすくオールシーズンで重宝します。ただ、寒い時期に生まれてきた赤ちゃんなど寒さが気になる場合には、裾が長く脚の指先まで覆うことができる長肌着がよいかもしれません。短肌着の上に重ね着をすることもできます。
1ヵ月ぐらいになったら足を動かしてもはだけにくいコンビ肌着がおすすめです。
洋服
新生児の頃は「肌着+洋服1枚」が基本。洋服はスカート状になったドレスオールや股下にスナップがついていてズボン状になるカバーオールが定番です。3~5枚ずつ用意しておくとよいですね。スナップの留め方でスカート状にもズボン状にもにもなるツーウェイウォール(コンビドレス)も便利です。
退院時の衣類(洋服、おくるみ、帽子、靴下)
退院の際、「短肌着か長肌着+洋服(ドレスオールまたはカバーオール)」を着せ、気温に応じてさらに羽織りものを着せたりおくるみで包んだり靴下をはかせたりするとよいでしょう。おくるみはガーゼ素材などの薄手のものもあれば、厚手のものなど種類も豊富なので季節に合ったものを選んでくださいね。また、防寒や日よけのための帽子も必要です。
記念にセレモニードレスを着せる場合は、下には短肌着を着せましょう。
沐浴グッズ
沐浴には、新しい方法と従来の方法があります。それぞれ必要なものは次のとおりです。
*シャワー沐浴(新しい方法)
お風呂の洗い場に敷くバスマット、ベビー用の泡ソープ(またはベビー石鹸と泡だてネット)、保湿剤が必要です。バスマットに赤ちゃんを寝かせて、よく泡だてた泡でやさしく洗い、弱めのシャワーでしっかりすすぎます。アトピーや食物アレルギー予防につながる、両手で洗ったりすすいだりすることができるなどのメリットから最近注目されている方法です。
*ベビーバス沐浴(従来の方法)
ベビーバス、ベビー用泡ソープ(またはベビー石鹸と泡だてネット)、保湿剤、沐浴布が必要です。ベビーバスにお湯を張り、お湯に赤ちゃんを浸けて洗い、用意しておいたかけ湯ですすぎます。沐浴布は赤ちゃんが安心できるよう、おなかや胸にかけてあげましょう。長年おこなわれてきた方法なので、里帰りの際は家族にサポートしてもらいやすいかもしれません。
どちらの方法も、最後は赤ちゃんの肌を乾燥などから守るために保湿剤をたっぷり塗ります。
ガーゼハンカチ
よだれを拭いたり、授乳時の吐きこぼしを拭いたりするときに使います。いろいろな場面で使えるので10枚ぐらい用意しておくと安心です。
グルーミング
爪切り、綿棒、体温計を用意しておきましょう。赤ちゃんの爪は薄く小さいのでベビー用爪切りがおすすめ。また、綿棒はへその手入れ、耳、鼻の掃除に使いますが、やはりベビー用が先端が小さく使いやすいでしょう。体温計も、赤ちゃんはじっとしていてくれないので大人用の体温計では測りにくいもの。サッと測れるベビー用の体温計が便利です。赤ちゃんの健康が気になるときは体温をチェックしてくださいね。
授乳グッズ
授乳ケープ、授乳クッションは、あると授乳時に便利です。哺乳びんも事前に準備しておくと便利ですが、母乳での授乳のみで済んだので使用しなかったという場合も。ただし、急なトラブルや、ママの体調不良のときのためにも、はじめは小さめの哺乳びんを1~2本用意しておくとよいかもしれません。また哺乳びんがあると、母乳育児でもさく乳した母乳を家族でも授乳させることができて、ママの体を休めることもできますね。生まれてから授乳の様子をみて必要なものを買い足すのがおすすめです。
消毒グッズ
赤ちゃんを菌から守るため、哺乳びんや歯がためなど赤ちゃんの口に入るものは消毒して使用することが大切です。消毒方法は、「消毒液につけておく」、「煮沸する」が、主な方法です。ライフスタイルや頻度、また哺乳びんの仕様を考慮して消毒方法を選び、消毒液、鍋にいれたものをつかむはさみなどを用意しておきましょう。
ベビー布団セット
大人用の敷き布団は赤ちゃんにはやわらかすぎる、掛け布団は重たすぎるという傾向があり、窒息の恐れがあるといわれています。そこでベビー用に作られた硬めの敷布団、軽めの掛け布団がおすすめ。セットなら通常、敷布団、掛け布団のほかにシーツや布団カバーなどもついているので便利です。
あると便利な新生児むけグッズ
必須とまではいかないけれど、あると便利なものをご紹介します。
さく乳器
母乳を保存したいとき、家族に母乳育児を手伝ってもらいたいときなどに役立ちます。「手動タイプ」、「電動タイプ」があるので使用頻度や予算などに応じて選びましょう。
おむつ用ゴミ箱
新生児は1日10回以上おむつ替えをします。おむつ専用のごみ箱には、臭いを遮断したり、捨てるときにも臭いが漏れにくい構造のものがあります。
鼻吸い器
赤ちゃんの鼻水が多いときや、鼻がつまったときなども、赤ちゃんは自分では鼻がかめません。そこで鼻吸い器があれば、吸い取ってあげることができます。鼻がつまるとおっぱいやミルクが飲みにくくなるので持っておくと便利です。
湯温計
沐浴でベビーバスにお湯を張る場合、湯温を確認するのにあると便利です。ママやパパと一緒に湯船に入るようになった頃にも役立ちます。
ベビーベッド
ペットを飼っている家庭など、環境に合わせて準備するとよいですね。
お出かけグッズ(新生児から使える抱っこひも、A形ベビーカー)
新生児期に外出することはあまりないので生まれてから購入しても大丈夫ですが、1ヵ月健診や、パパが不在時にママ自身の体調不良で病院に行くなど、予期せぬ外出が発生した際にあると便利です。妊娠中に下見をしておくと選びやすくなりますね。
まとめ
産院を退院したら自宅での赤ちゃんのお世話が始まります。出産前に必要なものはそろえておいて、赤ちゃんを迎える準備をしておきましょう。ベビーグッズは、赤ちゃんが健やかに成長するのをサポートしたり、ママやパパの育児をラクにしてくれたりします。上手に活用して、ママやパパがこれから迎える赤ちゃんとの毎日を楽しく過ごせるよう願っています。