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生まれたての赤ちゃんの特徴って知ってる?

あんな
今回のテーマは「新生児」よ。言葉のとおり、生まれたばかりの赤ちゃんのことだけど、みんな「新生児」についてどれくらい知っているかしら?身長や体重といった身体的な特徴をはじめ、お世話をする時のポイント、赤ちゃんの成長のためにママ・パパができることなど、助産師さんにいろいろと聞いてみたわ〜!
眠っている赤ちゃん

教えてくれたのはこの方

清水茜さん
清水茜さん(助産師)東京慈恵会医科大学附属病院の産科、NICU勤務や地域の産婦人科病院にて、妊娠・出産・母乳育児指導・NICUにおける母乳育児指導などに関わる。現在は保健センターで妊婦向けに保健指導を行っている。自身も、二人の男子を子育て中。

生まれてからいつまでを「新生児」と呼ぶの?

そもそも「新生児」とは、いつからいつまでの赤ちゃんを指すのでしょうか?助産師の清水さんに教えてもらいました。

新生児とは、生後28日未満の赤ちゃんのことです。この時期は、出産後に赤ちゃんの体が子宮の中の生活から外の生活に適応するための大切な期間になります。(清水さん)

身長や体重はどのくらい?
「新生児」の特徴を教えて!

赤ちゃんの手と顔

個人差はありますが、新生児の大きさは「体重:2500〜4000g、身長:50cm前後」くらいです。こぶしをぎゅっと握っていて、足はがに股に開いています。そして手足が細く、首が据わっていないので、ぐにゃぐにゃして抱っこをするのが怖いと感じる方も多いです。

頭蓋骨も柔らかく、切れ目がふさがっていません。これは、1才までに脳がすさまじい勢いで成長し、頭蓋骨が広がる必要があるためです。

また、生まれたばかりの赤ちゃんは、羊水の中にいたため顔がむくんでいます。2、3日経つとむくみは取れてきますが、今度は皮膚が乾燥して赤くなったり剥けたりすることも。そのため、この時期からの保湿はとても大切です。(清水さん)

視覚や聴覚など「新生児」の五感は
どれくらい発達しているの?

抱っこされる赤ちゃん

視力は、0.02~0.05程度。周囲がぼんやり見えている状態で、抱っこするとママやパパの顔がしっかりと見えるレベルです。一方、聴覚は、音を聞くことはできるけれど音の聞き分けはまだできません。「新生児微笑」といってにっこり笑った表情を見せることがありますが、これは反射で起こるものです。

また「新生児」は昼夜の区別がついておらず、寝ていても深い眠りにはならず、浅い眠りの方が多いのが特徴です。そのため、おなかが空いたり不快な刺激があるとすぐに泣いて、授乳や抱っこで落ち着くのを繰り返します。特に母乳で育つ赤ちゃんはたくさん飲んでも1時間半ほどで消化しておなかが空くので、1日の授乳の回数が2、3時間ごとになることが多く、ママ・パパが大変な時期だと思います。

心に留めておいていただきたいのは、生まれたての赤ちゃんにも個人差があるということ。髪の毛がふさふさの子もいれば、うっすらしか生えていない子もいますし、ベッドに寝かせるとすぐ泣く赤ちゃんもいれば、すやすや寝ていて次の授乳の時間まで起きない赤ちゃんもいます。つい他の赤ちゃんと比べてしまうこともあると思いますが、我が子の個性を楽しんでかわいがってください。(清水さん)

ママ・パパが知っておきたい
「新生児」のお世話のポイント

生まれて間もない「新生児」のお世話はわからないことだらけで、どうしてもナーバスになりがちに。そこで、安心してお世話できるよう、気をつけたいポイントを清水さんに教えてもらいました。

赤ちゃんとお母さん

・赤ちゃんは免疫力が弱いので、お世話をする前に手を洗いましょう。同じ理由で、風邪をひいた人は赤ちゃんとあまり触れ合わないようにしたいものです。


・赤ちゃんのふとんや衣類はいつも清潔に保ち、静かな場所でゆったりと寝かせましょう。その際、赤ちゃんはあお向けに寝かせ、ひとりにしないこと。乳幼児突然死症候群(SIDS)や窒息、誤飲、けがなどの事故を未然に防ぐことにもつながります。


・体温調節が難しいので、空調や衣服・かけ物を調節し、暑すぎず、寒すぎないくらいの環境を作りましょう。部屋の湿度は60%前後、温度は夏場で26℃前後、冬は20℃以下を目安にしてください。


・毎日沐浴を行い、皮膚を清潔に保ちましょう。おむつは授乳の前後に見て、汚れていたら交換を。1日10回以上替えることが多いです。


・授乳は1日7、8回以上で、母乳のみの場合はもっと多くなることもあります。母乳は赤ちゃんの病気を防いだり、他にもさまざまなメリットがあります。特に初乳は免疫成分が多く含まれるので、ぜひ与えたいものです。

健やかな育児のスタートには
ママ・パパの心の健康も必要不可欠!

赤ちゃんを見つめるパパママ

生まれたての赤ちゃんを存分にかわいがって育てていきたい。そのために一番大切なことは、清水さん曰く「ママへの支援です」とのこと。

健やかな育児を始めるには、ママやパパが落ち着いた心で健康にいられることが必要不可欠です。特にママは、お産で消耗しているところに慣れない赤ちゃんのお世話が始まり、しかも授乳やミルクの頻回でまとまって寝ることができない時間が続きます。また、出産後のホルモンバランスの変化でメンタルを崩す人も多いです。そのため、パパや親戚など、周囲のサポートが必要になります。

もしも身近な人のサポートが受けられない場合は、産後ヘルパーやベビーシッターなどの事業を頼ったり、自治体の保健師に育児環境を整えられるようサポートしてもらいましょう。そのうえで、赤ちゃんの表情の変化を楽しみながら、声をかけたり触れ合ったりしてください。

指を握る赤ちゃんの手

赤ちゃんの視力は徐々に上がっていきますが、新生児期はまだぼんやりとしか周りが見えないので顔を近づけて笑った表情を見せてあげたいですね。また、保湿をしながら手足やおなかを優しくなでてあげたり、たくさんおしゃべりしてあげましょう。大人の言葉はわからなくても、優しい声色は赤ちゃんを安心させてあげられますし、赤ちゃんの握っている手のひらを開いて人差し指を入れるとぎゅっと握ってくれますよ。(清水さん)

新生児は、その時期にしかない特徴もいっぱい!
ひとつひとつの瞬間を見逃さないで〜

あんな
あんな

「新生児」の時期は、ほんの数週間。その時にしか見られない特徴もたくさんあるわ。泣いてばかりいる赤ちゃんを前にして不安になることもあると思うけれど、ママ・パパが育児を楽しめる環境を作って、新生児期ならではのかけがえのない時間を、穏やかな気持ちで過ごしてちょうだい!

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