ママが風邪をひいてしまったら？通院のタイミング、薬の服用のポイント

妊娠中のママの体内は、免疫細胞が赤ちゃんを異物として攻撃してしまわないよう、免疫力が下がるような仕組みになっています。そのため、ママの身体はウイルスにもかかりやすい状態です。まずは風邪をひかないように、今まで以上に予防や対策を意識することが大切です。

症状がひどいようなら、早めに受診。薬の服用は医師へ確認を

妊娠中の風邪が原因で、赤ちゃんの発達や成長に影響が出ることはありません。ですが、高熱が出ると赤ちゃんの心拍も上昇し、体温が上がることもあるので、早めの対処が大切です。風邪をひいても、症状が軽ければ1〜2日自宅で安静にし、様子を見ていて大丈夫。ただし、症状がひどくなったり、高熱（38度以上）が出た場合は早めに受診をしましょう。

受診する際は、妊娠経過を知っているかかりつけの産婦人科で、担当医師に治療をしてもらうのが安心です。その際は、風邪症状があることを事前に電話で伝えることを忘れずに。場合によっては内科の受診を勧められることもあります。その際も、症状と妊娠週数を電話で伝えてから通院しましょう。

妊娠中は薬を飲めないと思っている方もいますが、服用可能な薬もあります。とはいえ、薬の種類や用法は妊娠週数や母体の状態によっても変わるので、かかりつけの産婦人科に処方してもらうのがベストです。多くの市販薬は「妊娠中は禁忌」のものが多いので、使用する場合は必ず医師へ相談しましょう。

水分補給を忘れずに。消化のいいものを食べて、ゆっくり休もう

風邪をひいたとき必ず意識してほしいのは、水分補給。ゼリー飲料やイオン系飲料水を飲んで、糖分や塩分、ミネラルを効果的に摂取しましょう。また、しっかり身体を休めることも重要です。風邪かな？と思ったら、無理をせず横になって身体を温め、睡眠をしっかりとりましょう。

食事は、消化が良く栄養価の高いものを食べるよう心がけて。具体的には、高タンパクで脂質や繊維質が少ないもの。例えば、鶏むね肉、ささみ、白身魚、具沢山の野菜スープ、納豆、とうふなどがおすすめです。

また、ママの体調がすぐれないときは、パパが積極的に食事の用意をしたり、ママに水分補給を促してあげてくださいね。

パパが風邪をひいたら？家庭内でうつさないために気をつけるポイント

一緒に住む家族が風邪や体調不良になると、免疫力が低下しているママにうつしてしまうケースも多いようです。ママだけでなく、パパも体調管理を意識して、日常的に風邪予防をしていきましょう。

換気＆除菌を意識して。近くに頼れる相手がいたら、一時的なサポートも

風邪をうつさないためには、「咳やくしゃみで菌やウイルスを撒かないこと」、「手についた菌やウイルスで、あちこち触らないこと」が大切です。具体的な対策としては、家の中でもマスクをする、帰宅したらすぐに手洗い・消毒をする、よく触れる共有箇所はこまめに消毒する、定期的に換気をするなどです。また、食事のタイミングをずらす、寝室を分けるのも効果的です。

もしどちらかの家族や頼れる相手が近くにいるのなら、パパの風邪が治るまで、ママは一時的に移動するというのも手です。

妊娠中は特別な時期。必要に応じて手を抜きながら、体調を回復させることに専念して

妊娠中のママは、仕事や家事を妊娠前と同じようにがんばる方がたくさんいます。周りに迷惑かけないようにと無理をし過ぎると、つわりの症状がつらくなったり、疲れて免疫力がさらに落ちてしまう恐れも。

今は妊娠中という特別な時期。無理をしないで日常を送れるように、“手を抜く”方法を2人で考えていきましょう。例えば、家事や食事の準備。ご飯は外食やお惣菜を活用したり、買い物はネットスーパーを利用すれば、日々の負担が格段に減りますよね。他にも、やらない家事をつくる、掃除は休日だけにする、家事代行など使えるサービスを活用するのもあり！一時的なことと割り切って、体調を最優先した生活を心がけてくださいね。

日頃のケアを大切に、リラックスして日々を過ごして

妊娠中の体調管理は、予防の習慣がなにより大切。手洗いうがいの習慣はもちろん、もし体調を崩してしまったときのためにママ、パパそれぞれの対応をシミュレーションしておくのもいいですね。

また、どちらかの体調がよくないときは「自分がやらなければ」とつい無理をしがちですが、「いっそやらない！」と家事を引き算してみましょう。今一番大切なのはママの身体。ママとパパがゆとりを持って過ごせるよう、手を抜けるところは抜いて、ゆったりとしたマタニティライフを過ごしてくださいね。

ママもパパも、体調管理とリフレッシュのバランスを大切にね〜

あんな

ママが妊娠中は、風邪をひかないように普段から意識してケアをしていくことが大事なのね〜。とはいえ、神経質になりすぎると、かえってストレスになってしまうかもしれないわ。ときには二人でお出かけしたりして、リフレッシュすることも大切よ！日常のケアはしっかりしつつ気分転換も楽しんで、充実したマタニティライフを送ってちょうだいね〜！