4ヵ月の娘に会うために、会社の先輩が遊びに来てくれた。
着いて早々、「抱っこしていい?」とかけより、そーっと愛おしそうに抱き上げる彼女は、6才の男の子のママ。
「あっという間に小学生になっちゃったよ…」といいつつも、左右に体をゆっくりと揺らしながら、あやすしぐさは慣れたもの。
出産のことや職場の様子など、話は尽きない。
娘がぐずりだしたので、その場でおっぱいをあげた。「そうそう、この手! なつかしいっ!! 赤ちゃんって授乳中にママの胸元をギュッとつかむんだよね!」と、はしゃぎだす彼女。
そんなに興奮すること? その反応にびっくりした。確かに、出産直後は授乳のひとときが愛おしくてたまらなかった。
でも、数ヵ月も経つとその感動は薄れ、じっとしていなくてはならないこの時間がわずらわしく感じることもある。
小さな手でギュッと胸元をつかまれること。ときどき私のあごをさわってくること。
そんな娘の手に自分の人差し指を出すとギュッとつかまれる、なにげない日常の話を「あった、あった!」と、うんうんうなずきながら、楽しそうに聞いてくれる。
6年も経つと、こんなになつかしい記憶に変わるとは!
娘がおっぱいを飲むのはほんの数年なんだよね。大事にかみしめながら過ごしたいな。…今日、先輩に会えて本当によかった♪