おっぱいを飲んでいる娘が可愛くて、愛おしくて。どうしても母乳育児を辞めたくなかった

みんなに届けたい母乳育児のハナシ:さくらちゃんのハナシ
(写真撮影時:生後1ヵ月)

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出産後ボロボロの状態で休む暇なくやってきた育児。どこかで見た"出産はゴールじゃない“という言葉はまさにその通りだと思った。母乳はすぐには出ないしそもそも吸ってくれない!携帯を開いては、ただただ授乳のことについて調べまくった。なんで産む前にもっと知っておかなかったんだろうととても後悔した。

陥没乳頭のため保護器を使っての授乳だったが、保護器は剥がれるわ、母乳は大して出てないわで、結局ミルクを足していた。

1週間後、近くの助産院へ母乳相談をしてみた。母乳はちゃんと出るから、とにかく直接吸わせる練習を繰り返して。そして出さないと作られなくなるからと、搾乳を勧められた。

その日から両乳10分×2回吸わせて→ミルクを授乳→搾乳する→使ったものを消毒。これらをこなすとざっと1時間半近く過ぎる。3時間おきの授乳のため、次の授乳なんてあっという間で休む暇なし。夜中もこれ。

直接吸わせる練習もしたが、なかなか咥えられず、結局保護器をつける。直接吸える日がくるのだろうか。ミルクだけにしたらどれだけ楽だろうかと何回思ったことか。

3000g超えたら吸うの上手になるよと言われていたがなかなか上達しない。でも搾乳をすると母乳がちゃんと出ていることが目に見えてわかるから頑張れた。
たくさん搾れる日にはこんなに出てるのか!ちゃんと吸えるようになればこれだけ飲めるってことか!とポジティブに考えたり、体験談を読んで落ち込んだり励みになったりした。

搾乳した母乳

1ヵ月半頃、片方だけ直接吸えるようになった。10日後もう片方も吸えるようになった。娘を何回も褒めた。しかし、今度は吸ってはいるがちゃんと飲めているのか。不安になった。

同じ助産院に、母乳量を測ってもらいに行った。両方で85g飲めていた。吸えるようになったのも母乳量が減らずに済んだのも搾乳をサボらず続けたお母さんのお陰だよと言われて泣きそうになった。

家に帰って嬉しくて泣いた。娘にありがとう、頑張ったねと言って泣いた。ミルクだけでも十分育つことはわかっていたし、母乳にこだわるわけでもなかったけれども。 おっぱいを飲んでいる娘が可愛くて、愛おしくて、どうしても母乳育児を辞めたくなかった。

今となってはそんな過去もいい思い出。産まれてすぐ上手に飲める子。飲めない子。母乳が出過ぎて悩む人。母乳が出なくて悩む人。母乳育児がこんなにも大変で悩みが尽きないなんて知らなかった。
自分の経験からこれから育児をする人たちには母乳育児のことを少しでも知っていて欲しいと思った。そして私は搾乳器と乳頭保護器にたくさん助けられた。

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