研究所取材第2回は、赤ちゃんの授乳や哺乳運動について20年以上研究している専門家の林先生にお話を伺います!
赤ちゃんが生まれて、母乳をあげ始めたママは、「赤ちゃんは上手に飲んでいるのかしら?」「母乳はきちんと出ているのかしら?」と不安になってしまうものです。
林先生
「生まれてきた赤ちゃんがとても小さくて、こんな小さな口で上手におっぱいをくわえているのか?きちんと飲めているのか?と不安になる気持ちはとても良くわかります。
でも、そこまで神経質に気にすることはないんですよ。」
林先生
「赤ちゃんだって人間ですから、大人と同じように飲みたいときも飲みたくないときもあります。
最近のママはたくさんの知識を持っているので、1ヵ月検診の時には生まれたときよりも1kg大きくなっていないといけない、だから1日あたり30gは大きくなっていないと…と素早く計算してしまうんですよね(笑)。
ですが、すべての赤ちゃんが生まれてすぐに右肩上がりに大きくなるわけではありません。
最初はママも赤ちゃんも新人ですから、上手に母乳を飲めるようになり、安定して大きくなるには時間がかかります。」
林先生
「ママも赤ちゃんもお互い初心者で下手なわけですから、1~2ヵ月はかかります。この間に体重が増えなくて、母乳が出ていないに違いない!とあわててミルクを足す必要はありません。生まれてすぐの初乳は免疫成分が多く含まれますが、出産後10日を過ぎると成長に必要な成分が多く含まれるようになり、栄養的にこの時期の赤ちゃんにピッタリのものになるんです。
無理しないで、ゆっくり、じっくりいきましょう。」
次回は、母乳を赤ちゃんが飲む仕組みについて聞いていきます!林先生の専門家らしい、少し学術的なお話も聴けるかも!?お楽しみに♪