第3回:赤ちゃん特有の飲み方「哺乳三原則」とは?ーピジョン中央研究所に突撃取材!

赤ちゃんにとっては、「飲むこと」は生きていくために大切な活動。専門家の林先生に、赤ちゃんの「飲むこと」、つまり「哺乳」について詳しいお話をお聞きします。

林先生
「赤ちゃんにとって、飲むことは生きることなので、哺乳運動については研究が進んでいます。研究の結果、大人が飲み物を飲むときより、ずっと複雑な動きをしていることがわかっているんですよ。赤ちゃんの『飲む』運動は、『哺乳三原則』から成り立っています。」

【哺乳三原則】

吸着 パクっとくわえて、口を乳首・乳輪にピッタリ吸着させる。

吸啜(きゅうてつ) 舌を波のように動かして、乳首をしごいておっぱいを引き出す。

嚥下(えんげ) ゴクンとなめらかに飲み込む。

哺乳三原則 産まれたばかりで、誰に教わってもいないのに、こんな繊細な動きをしているんですね!

林先生
「哺乳運動は、人間だけでなく、哺乳類に共通している不思議な力なんですよ。

吸着は、うまく赤ちゃんがくわえてくれない、乳首の形が悪いのかも?と悩むママもいますが、赤ちゃんの口も乳首の形も個人差があるので、赤ちゃんとママの呼吸が合って、ピタッと吸着できるまでには、時間がかかります。
1日に10~15回も授乳しているんですから、そのうち赤ちゃんとママの“暗黙の了解”ができるので大丈夫!」

吸着

林先生
「赤ちゃんは1回の授乳にだいたい10分ほどかかることが多いですが、10分間で吸啜運動は800回にもなります。小さな赤ちゃんにとってはすごい運動量ですよね。
とはいえ、水道の蛇口のように出ずっぱりではないので、800回同じリズムで飲むわけではありません。ごくごく飲むときもあれば、休んでいるときもあります。

飲み込む嚥下では、最初は適切な量が入ってこないとむせることもありますが、だんだん吸啜運動を調節して、そのときに合った量が出てくるようになるので心配いりません。」

哺乳三原則とは、母乳を上手に飲むために赤ちゃんが持って産まれてきた能力なんですね。改めて感動しました!

次回は、赤ちゃんが上手に母乳を飲めるようになるポイントなどについて聞いていきます!お楽しみに♪

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