グローバル化が進む最近は、海外で出産することも珍しいことではなくなってきました。しかし、海外では出産、育児に関する習慣や考え方が日本と違い、驚くことも!
アメリカで出産し、現在進行形で母乳育児を実践しているケイコさんに、アメリカでの母乳育児についてあれこれお話を伺いました!
ーーアメリカでも母乳育児は一般的なんですか?
ケイコさん
アメリカでも母乳で育てるのが一般的です。が、何が何でも母乳で育てなければ!と、ガチガチに固まった考えがあるわけではありません。
アメリカでは、出産当日にかかりつけのドクターが立ち会ってくれるとは限りません。多民族国家なので、いろいろな人種・宗教・文化を持つドクターがいます。出産や母乳育児に関してもドクターによって考え方が違うので、どのように出産したいか、あらかじめ「バースプラン」を作成しておくことが、出産に向けた大事な準備になります。
バースプランの内容は、出産する時の体勢や立ち会いの有無など分娩に関することから、
「カンガルーケアをして欲しい」
「生まれて30分以内に初めての授乳をしたい」
「粉ミルクはできるだけ使わないで欲しい」
など、母乳育児に関することも含まれていることが多いです。ですので、アメリカでは妊娠中にどうやって母乳育児をしていきたいか、しっかり考える必要があるんですね。
また、夫とも話し合ってバースプランをつくっていくことで、お互いの認識を一致させることができたのは、良い機会だったと思います。
ーー夫婦一緒に準備をすることで、パパになる自覚も出てきますね。
ケイコさん
日本でも病院や自治体が主催する出産に向けた講座がありますが、アメリカは出産準備のマタニティクラスがとても充実しています。
出産についての基礎知識を学ぶ講義形式のものから、赤ちゃんのお世話に関する実践講座や、母乳育児についても深く学ぶクラスがあります。
日本では産後1週間ほど入院するので、その期間に母乳育児や赤ちゃんのお世話の実践方法を教えてもらえますが、アメリカでは翌日には退院するので、さまざまなことを妊娠中にレクチャーする仕組みになっているんですね。
しかも、夫婦で出席することが基本なので、ここでも夫がパパになる自覚が出てきたと思います。妻は出産という体力勝負に挑むので、夫は妻のサポートをしっかりすべし!と教えられるので、それも良かったです(笑)
ーー妊娠中のサポートがしっかりしているんですね。
ケイコさん
バースプランの作成や、マタニティクラスを通して、夫婦で出産や母乳育児に向けた準備ができたのは、とても良かったです。
ただ、余談ですが、アメリカでは妊婦の体重管理がゆるく、私はなんと19kgも増えてしまいました!
日本人は欧米人に比べて小柄で痩せ型の人が多いので、アメリカのドクターから見たら問題にならない体重だったのかもしれませんが、私はドクターに何も言われないので、安心して太り過ぎて妊娠後期は血圧が上がって大変でした。出産に向けて、自分の体調は自分でしっかり管理してくださいね。
ーー出産翌日に退院してしまうからこそ、妊娠中に具体的なプランを考えておくことが大事なんですね。
次はアメリカでの出産後の母乳育児生活についてお聞きします!