アメリカで出産し、現在進行形で母乳育児を実践しているケイコさんに、アメリカでの母乳育児についてお話を伺う第2回。出産時の入院~退院までに行われる産院での母乳育児指導についてお聞きします。
ーアメリカでは、どんな産院で出産されたのですか?
ケイコさん
BFH(Baby Friendly Hospital)という、「赤ちゃんにやさしい病院」の認定を受けている産院で出産しました。BFHは、「母乳育児成功のための10ヵ条」に基づいた母乳育児ケアを実践している病院です。
アメリカの産院は、入院から分娩、退院まで同じ個室で過ごします。夫や家族が泊まることができますし、出産した赤ちゃんとも個室でずっと一緒に過ごすことができます。
ー出産直後は、どのように母乳育児が始まるのでしょうか。
ケイコさん
出産後、すぐにカンガルーケアをしました。胸の上で赤ちゃんを抱っこして、母乳を10分から15分くらい吸わせてくれたと思います。カンガルーケアの後に、身長や体重などの測定をしました。
アメリカの産院には、母乳育児を支援する専門家の「ラクテーションコンサルタント」がいて、個室に1日何度も来て、赤ちゃんがきちんと母乳を吸えているかチェックして、指導してくれます。乳頭マッサージもしてくれて、私も出産後3時間後にはもう母乳が出るようになりました。
私は左胸の乳頭が陥没気味で、ラクテーションコンサルタントに乳頭保護器を使ったほうが良いと指導を受けて、乳頭保護器を産院でもらうことができました。そのままそれを家でも使ってました。また、搾乳器の使い方も教えてもらいました。
アメリカの入院期間は短く、出産翌日または翌々日には退院するのですが、ラクテーションコンサルタントにいろいろとお世話になったり教えてもらったりして、家でもスムーズに母乳育児を始めることができました!
ーアメリカでは、「ラクテーションコンサルタント」の存在が大きいんですね!
次回は産院で使い方を教えてもらったという“搾乳器”についてのお話を伺います。