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授乳トラブル対策グッズ「乳頭クリーム」の正しい使い方や効果を助産師が解説!

「乳頭クリームは本当に必要なの?」「いつ使うの?」などと疑問に思う妊婦さんは多いのではないでしょうか。また、妊娠前は聞き慣れないアイテムなので、なにか特別な事情のあるママだけに必要なものに思えるかもしれませんね。

そこでみき母乳相談室を運営する助産師の榎本さんに、乳頭クリームについて、いつ何のために使うのか、またその効果などを教えていただきました。なお、榎本さんは妊婦さんに、出産時の入院中の持ち物に追加することをおすすめしているそうです。

乳頭クリームって必要?どういうときに使うの?

生まれたばかりの赤ちゃんは吸い方が浅くなってしまったり、ママの乳頭が硬いために乳頭が傷ついたりすることがあります。また、乳首に白斑という母乳の出口に皮膚がかぶって詰まる症状が出ることも。

乳頭クリームは、そんな傷ついた乳首を刺激から保護してくれるほか、白斑(母乳の出口に皮膚がかぶさって白くみえる症状)がでたときに皮膚をやわらかくして開通しやすくするのに役立ちます。

また、傷ができたときに塗るだけでなく、傷がつかないように予防のために塗ることも大切です。乳首が乾燥していたり硬い状態であったりすると傷がつきやすくなるため、乳首を保湿してやわらかくして傷がつくのを防ぎましょう。

乳頭マッサージにも役立つので、「傷がついたら用意する」のではなく、あらかじめ用意しておいて、おっぱいのケアに活用することをおすすめします。

関連情報:母乳の出をよくするために妊娠中からできる正しいおっぱいマッサージとは?【助産師解説】

乳頭オイル、乳頭クリームの効果的な使い方

ピジョン「リペア二ブル」(1)

乳頭オイルや乳頭クリームは、乳頭に塗ることで乾燥や赤ちゃんに吸われる刺激から皮膚を保護してくれます。

使い方は、清潔にした乳首に塗るだけ。

乳頭向けのものなら少量であれば赤ちゃんが舐めても問題ないため、授乳する際にふきとる必要はありません。むしろふきとることによって、モントゴメリー腺から自然に出るオイルもとってしまい、乳首が乾燥しやすくなることがあります。

生まれて間もない赤ちゃんはまだおっぱいを吸うことに慣れていないため、ママの乳首が傷つきやすい時期。出産後しばらくの間や、乾燥しているときなどは塗っておくと安心ですね。また、赤ちゃんの歯が生えてきて痛みがでてきた場合に利用する使い方もあります。

なお、乳頭クリームは保湿効果にすぐれているので、乳首以外にも、ママのリップや赤ちゃんのお尻かぶれの保湿などにも使えますよ。

おもな成分は「ラノリン」と「馬油」

おっぱいを飲む赤ちゃん

赤ちゃんの口に入っても大丈夫、といわれてもどんな成分が含まれているのか気になりますよね。市販されている乳頭オイルや乳頭クリームに含まれる代表的な成分は「ラノリン」と「馬油」です。

いずれも赤ちゃんが口に入れても問題ないため、ふきとらずそのまま使えます。それぞれの成分の特徴は次のとおりです。

ラノリンは羊毛の表面に付着しているろう状の物質を精製したもので、羊毛脂とも呼ばれます。羊は乾燥など外部の刺激からからだを守るために、この羊毛脂という天然オイルをまとっているのだとか。

また羊毛脂は人間の皮脂に近い成分で皮膚への浸透性にすぐれ、皮膚をやわらかくする効果もあるといわれています。馬油に比べにおいが気になりにくく、赤ちゃんの抵抗が起きにくい点もポイントです。

ピジョン「リペア二ブル」(2)

馬油は名前のとおり馬の脂肪を精製したもの。牛脂やラードなどと同じく食べ物から作られています。

馬油は比較的安く手に入りますが赤ちゃんが独特のにおいを嫌がる場合があるので、その場合はアロマなどでにおいを抑えている商品などがよいかもしれません。

まとめ

乳頭オイルや乳頭クリームは乳首の傷を保護して、傷付かないよう守る役割もあります。

傷がついてしまうと痛みで授乳がつらくなってしまうもの。乳首が乾燥していると赤ちゃんに吸われる摩擦によって傷がつきやすくなるので、乾燥が気になるときは保湿してできるだけ傷がつくのを防ぎましょう。出産時の入院バッグに入れておくと良いですね。

ただ、新生児期は授乳頻度が高いこと、また赤ちゃんが浅く吸着してしまうことなどから、保湿をしていても傷ができてしまうことがあります。痛みや赤みが生じてきたりしたら乳頭オイルや乳頭クリームなどでこまめに保湿し、乳頭がうるおった状態を保つようにしましょう。

出血していたり痛みが強い場合は我慢せず、早めに助産師に相談したり病院でみてもらうと安心ですね。

【プロフィール】

榎本美紀先生

榎本美紀
2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援している。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたる。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受け付けている。自身も一児の母として子育てに奮闘中。
「みき母乳相談室」

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