みんなに届けたい母乳育児のハナシ:みゆちゃんのハナシ
(写真撮影時の赤ちゃん:生後0ヵ月)
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生後すぐ、母乳が全然出なかった私。すごく焦っていた。
周りのお母さんは母乳が出過ぎて困ると言っていて、同じ母親なのに、同じ女性なのに何でこんなに違うんだ、と不安になった。
その時、看護師さんに言われた。
「数ミリリットルでもいいから赤ちゃんにお母さんの母乳をあげてみませんか?」
差し出されたのは小さい注射器。先は尖っておらず、赤ちゃんの口のサイズにぴったり。
「これでお母さんの母乳を吸ってみてください」
試してみたけど、出たのは5ミリリットルほど。落胆していた私に、看護師さんは
「これだけでも十分です。赤ちゃんにあげてみましょう。」
そっと子どもの口に持って行くと、ゆっくりではあるが私の母乳を飲んでくれた。
初めて子どもに母乳をあげられた。嬉しくて嬉しくて、涙が込み上げた。
あれから半年、私は搾乳すると200ミリリットルもでるようになった。そして子どももスクスクと育っている。あの看護師さんのアドバイスで自分でも母乳をあげられると自信がついたし、子どもも成長できた。
看護師さん、そして少ない母乳でもちゃんと飲んでくれた我が子、どうもありがとう。健康に幸せに大きくなってね。