東京都・栄子さんのお話
お子さま:Hちゃん(2才8ヵ月)
娘は混合授乳で育てました。
私が生後4ヵ月半と早い時期に職場復帰を予定していたので、生まれる前から混合にしよう、しなければと考えていて。
そうは言っても、産後あまり母乳の出が良くなかった時には、やはり不安になり、何とも言えない気持ちになったのを覚えています。
育休期間が長くはない分、母乳を多めにと思うあまり神経質になったこともあります。母乳マッサージに通ったり、躍起になって搾乳したり、色々なことを試していました。
でも、今考えると私の母乳育児は、娘とのスキンシップだったのだと思います。
娘とぴったりくっついて、肌と肌とを触れ合わせることは、娘との愛着形成の大切な時間でした。可愛い顔で、何度も何度も母乳を飲んでくれた娘。今思い出しても愛おしく、涙が出そうになります。
ただ、保育園入園まであとひと月を切った頃、予想外の展開が…娘が急にミルクを飲まなくなってしまったのです。
大慌てでインターネットを使って調べてみると、保育園への入園に向け、何とかミルクを飲んでもらおうと涙ぐましい努力をする、ママたちの様子が分かりました。
書いてあったことは全てやり尽くしましたが、娘は一向にミルクを口にしてくれません。泣くばかりの娘と一緒に、私も何度泣いたことか…
悩んだ私は、保健師さんと保育園の園長先生に相談することに。
「偉いねぇ、お母さん。頑張ってるね!大丈夫よ。」
「残り僅かな育休時間、赤ちゃんが望むなら母乳だけで大丈夫。練習は大切だけれど、赤ちゃんとの時間を思う存分楽しむことが一番よ。」
想像もしなかった温かい言葉に、安堵感で涙が止まりませんでした。
そして、入園後数週間で、娘はミルク大好きっ子に。8ヵ月頃には、ごく自然に母乳から卒業しました。
「母乳という形でのママの愛情表現はもう大丈夫」
まるで娘がこう言ってくれているかのように、あっさりと!
思えば、入園までたっぷりと穏やかな親子の時間を過ごすことができたのも、保健師さんと園長先生の温かいアドバイスのおかげ。本当に感謝の一言です。
今では、保育園でも率先しておかわりをする、元気な娘に成長しています。