パパが夜中の授乳をサポート
1才から11才まで、4人のお子さんがいるasacoさん。子育てにおいても仕事においても強力なパートナーであり、一番の理解者が夫のセイジさんです。セイジさんは、asacoさんと4人のお子さんたちの授乳ライフも、しっかりと支えてくれていたようです。
「1人目の里稔(りねん)のときもそうでしたが、2人目の理財(りざい)のときも、3人目の翠(すい)のときも、いつも最初に育児の悩みを相談するのはセイジくん。母乳の出が悪ければ一緒に悩み、赤ちゃんの体重が増えれば一緒に喜んでいました」
そんなセイジさんは、夜中の授乳もシェアしてくれていたのだとか。
「里稔のときは慢性的な寝不足で、とにかく眠くて体もきつかったんです。今日は本当にムリ!という日は、就寝前にセイジくんにお願いし、夜中の授乳を任せていました」
里稔ちゃんの育児日記には、セイジさんの字でミルクの量が記されたページが少なくありません。
「この日の0時にセイジくんが書いていますね。前日の深夜もセイジくん。この日の早朝もセイジくんが書いていますね。当時は彼も会社員で、残業もあったのに、こんなにやってくれていたんですね」
育児日記からは、深夜から早朝に、授乳のために起きて調乳し、ミルクをあげていたセイジさんの様子がうかがえます。
「イクメンなんて言葉もなかった時代。改めて見返すと、よくやってくれていたんだなぁ」
育児日記の授乳記録。早朝4時30分にセイジさんの字で「ミルク200ml」と記されています。
「セイジくんはミルクを作るのが大好きで、いつも張り切って作ってくれていました。きっと、子どもたちにごはんを作るのと同じ感覚で、ミルクを作っていたのだと思います」
母乳栄養を考えた食生活のこと
asacoさんは夫婦でケータリングユニット「マフィオ」として活動しています。
レシピ提案や料理撮影の仕事もこなすおふたりだけに、授乳中の食生活はどのようなものだったのでしょうか。
「3人目で初めて母乳だけで育てたのですが、赤ちゃんのためにもしっかり食べなくちゃ!と思っていました。お世話になった助産院のごはんがすごく健康的でおいしかったので、自宅でも同じような食生活を心がけようと、このときは朝から何品も副菜を作っていましたね」
メニューは、和食中心だったそうです。
「根菜の煮物にお味噌汁、ご飯のような、ザ・和食が多かったです。何となく、和食を食べたときの方が、母乳がサラッとしているような気がしました」
産後に授乳をしながら、毎日手の込んだ朝食を作るのはなかなか大変です。時短調理など、何か工夫していたことはあるのでしょうか。
「前の晩にお味噌汁の出汁用の昆布を水につけておくなど、ちょっとした支度をしていましたね」
また、このときは添い乳をマスターしていたことが大きかったと言います。
「夜中の授乳は添い乳にしていたので、寝不足になることもなく、朝からよく動けたのだと思います」
次回は、asacoさんの授乳ライフを支えてくれたおたすけグッズについてお聞きします。
インスタグラムで「#asaco飯」のハッシュタグで検索すると、asacoさんが腕をふるった料理の写真がズラリ。この中に、3人目の翠ちゃん授乳期の和食メニューの写真も多数並びます。
asaco
モデル・4児の母。1978年静岡県浜松市生まれ。2018年5月に4人目を出産し、現在、2男2女のママ(12才、10才、6才、1才)。モデルとして、ファッション&ママ雑誌や家族でCMに出演。夫婦でケータリング業「マフィオ」を展開。さらに、母目線でこどもにまつわるコラムを執筆したりと、子育てをしながら多方面で活躍中。
https://www.instagram.com/hiratoko_asaco/
撮影/矢部ひとみ 取材・文/羽田朋美(Neem Tree)