第11回:母乳の冷凍保存と解凍の仕方 - さく山さんの母乳育児講座

2016.03.03

母乳の保存方法を学びましょう

第10回で紹介したように、母乳はさく乳して保存することができます。
今回は特に気になる、母乳フリーザーパックを使った冷凍保存の方法と使う前の解凍の仕方をご紹介します。

ではさっそく、準備からはじめましょう

準備しておくこと

●母乳をさく乳しておきます。

●封かんシールに、名前・日付・時間・さく乳量を記入します。

さく乳機 保存方法をわかりやすく説明

1.チャックを開けます。

母乳フリーザーパック

2.チャック上部を切り取ります。

手が触れたところはカットするから衛生的

3.チャック両端をつまんで、袋を押し広げます。

母乳フリーザーパックを押し広げる

4. 片手でチャックを広げながら、もう1方の手で袋を広げます。

息を吹き込んで広げるのはダメです。

5. 片手でチャックを広げながら、母乳をゆっくり注ぎます。

フリーザーパックの底をお椀や広いコップで受けると安定します。また母乳実感などの広口タイプの哺乳瓶からの移し替えもらくらく

6. 母乳の入っている部分より上を両手でおさえ、ゆっくりとフリーザーバック内の空気を抜いていきます。

母乳フリーザーパックの空気を抜きます

7.チャックの端を指でおさえ、スライドしながらしっかりと閉じます。

手でしっかりと母乳フリーザーパックの口を閉じる

8. チャック部分を手前に3回折ります。
目安の位置に、封かんシールを貼り付けます。

目安の位置にシールを貼ります

9.外側に水滴がついている場合は拭き取って、速やかに冷蔵庫へ。

冷凍保存(約-18度)は3ヶ月までがおすすめ

保存した母乳を解凍して授乳してみましょう

1. 流水または40℃前後のぬるま湯を入れた容器にフリーザーバックを入れて解凍します。

→何度かぬるま湯を差し替えると、
早く解凍できます。
→熱湯・電子レンジ・火にかけた鍋での解凍はできません。母乳の温度が高くなりすぎると、母乳の成分を破壊してしまいます。

母乳フリーザーパックをぬるま湯を入れた容器で解凍します

2. フリーザーパックの下にある注ぎ口部分を上にして切り取り、母乳を哺乳びんに注ぎます。

母乳フリーザーパックから母乳を哺乳びんに注ぎます

3. 哺乳びんに母乳を移し替えた後、40℃前後のお湯で適温まで湯せんしてから授乳してください。

哺乳びんでの授乳については、第12回「哺乳びんでの授乳のこと」もチェックしてみてください。

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第28回:哺乳瓶の選び方「ガラス製とプラスチック製はどう違うの?」- さく山さんの母乳育児講座

2017.12.28

哺乳瓶を選ぶ時にちょっと悩むのが、「素材」ではないでしょうか?
哺乳瓶の素材にはガラスとプラスチックの2種類があります。どのような違いがあるか確認しておきましょう! ガラス製哺乳瓶

■ガラス製哺乳瓶のいいところ

・洗っても傷つきにくく、汚れが落ちやすい。
・熱が伝わりやすいので、搾乳した母乳を適温に湯せんする時、ミルクを調乳して冷ます時に、早く適温に調節できる。

授乳回数が多い新生児期は、何度も洗ったり、何度も湯せんや調乳をするので、こんな特長のあるガラス製哺乳瓶が便利かもしれません!

■ガラス製哺乳瓶の注意点

・プラスチック製と比べると重い。
・うっかり落としてしまうと割れたり、欠けたりする。

ガラスなのでやはりプラスチックと比べると重量があります。
飲むのに時間がかかる時や、お出かけで持ち運ぶ時などに、ママやパパに少し負担があるかもしれません。

また当然ガラスなので、落としたり、ぶつけたりすると割れてしまうことがあります。
お子さまに持たせたり、一人で飲ませることは避けましょう!

プラスチック製哺乳瓶

■プラスチック製哺乳瓶のいいところ

・衝撃に強く、割れにくい。
・軽くて丈夫なので、外出時などに荷物が重くならない。

持ち運ぶ時、外で扱う時などは割れにくいプラスチック製だと安心ですね。それに、荷物の多い赤ちゃんとのお出かけの時、軽いプラスチック製なら、荷物の負担も減ります。また、授乳に時間がかかる時も手の負担が少なくて済みますね。

■プラスチック製哺乳瓶の注意点

・ガラス製に比べると傷がつきやすく、ニオイや汚れがつきやすい。
・冷めにくく、表面温度と中身の温度に差がある。

割れなどの心配が少ないプラスチック製ですが、ガラス製と比べると傷がつきやすいので、洗浄ブラシもスポンジなどやさしい素材のものを選ぶようにしましょう。
ミルクの調乳時、ガラス製より冷ますのに時間がかかります。また、外から触った時と中の温度に差があるので、授乳前に中身の温度をきちんと確認しましょう。

★注意★プラスチックにも種類があります。

プラスチック製と一言で言っても、いくつか種類があります。
その種類によって耐熱温度が違い、電子レンジ消毒ができないものもあります。
消毒グッズを購入する時は、注意しましょう。

哺乳瓶での授乳

ピジョンの母乳実感哺乳びんは、PPSU(ポリフェニルサルホン)という医療機器にも採用されている上質なプラスチックを使っています。
耐熱温度は180℃なので、煮沸消毒、電子レンジ消毒、薬液消毒いずれも安心してできます!

ガラス製とプラスチック製、それぞれ
こんな特長があるんですね。それぞれ揃えて、例えばおうちではガラス製、お出かけ時はプラスチック製など、使い分けてみるのもおすすめですよ!

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第27回:母乳をあげた後って歯磨きは必要?- さく山さんの母乳育児講座

2017.11.08

(記事監修:クラジ歯科医院 院長・日本歯科大学附属病院 臨床教授 倉治ななえ先生)

11月8日は「いい歯の日」。乳歯は生え始めの早期からのケアが重要。・・・でも、まだまだ母乳をあげている時期、母乳をあげた後も歯磨きは必要なんでしょうか?

母乳やミルクには「乳糖」が含まれています。
結論から言うと、この乳糖は虫歯の原因にはなりにくいことがわかっているので、母乳をあげた後に、必ず歯磨きをする必要はありません。

ただし、母乳をあげる前の歯の状態が重要です。

哺乳瓶での授乳 母乳やミルクに含まれている乳糖だけでは虫歯にならないんですね。では母乳をあげる前に、歯をどのような状態にしておくことが大切なのでしょうか?

母乳やミルクに含まれる乳糖は、歯の表面に歯垢(プラーク)がついている状態だと虫歯の原因となる「酸」を産生するといわれています。

その歯垢(プラーク)は、虫歯菌である「ミュータンス菌」が、糖分、主に甘いおやつや飲み物に含まれる「ショ糖」をエネルギーとして作り出したものが原因で作られるもの。

しっかり歯磨きをして歯垢(プラーク)がない状態であれば、母乳やミルクをあげた後に、必ず歯磨きをしなければいけない、というわけでもないのです。
でもおやつを食べたり、甘い飲み物を飲んだ後はしっかり歯磨き、を基本にしましょう。

水かお茶で中和してあげたり、歯磨き用ナップで軽く拭いてあげるだけでも違いますよ。

歯磨き

乳歯のお手入れには、この3つを揃えてあげて!

乳歯は生え始めからのケアが大切。
基本は、自分で磨く習慣をつける「自分磨き」と、大人の手で歯を歯垢(プラーク)を取り除いて歯の表面をキレイにしてあげる「仕上げ磨き」をセットで行うこと。

そして「自分磨き」と「仕上げ磨き」は使うケアグッズをわけてあげることも大切です。

さく山さん

★自分磨きは★
赤ちゃんが自分で持つための乳歯ブラシで

自分磨きはあくまで、将来歯を自分でケアできるようになるための習慣付のためのもの。
だから、1才頃まではゴムのような柔らかい素材で、ノドを突かないプレート付きの乳歯ブラシを準備しましょう。

自分磨き

★仕上げ磨きは★
汚れや歯垢をしっかり落とす仕上げ専用の歯ブラシで

小さな歯にぴったりのサイズで、やわらかく、コシのある極細毛の仕上げ専用歯ブラシを使いましょう。
前歯だけの時と、奥歯が生えてきてからの磨き方は違うので、奥歯が生えてきたら仕上げ磨き用の歯ブラシも変えてください。

★強い歯にするために★
フッ素入り歯磨き剤も生え始めの頃から併用を!

乳歯の虫歯予防には歯磨き剤の働きも重要。中でも「フッ素」は歯を強くする働きがあるため、仕上げ磨きの時に一緒に使ってくださいね。

仕上げ磨き

倉治ななえ先生

監修:クラジ歯科医院 院長・日本歯科大学附属病院 臨床教授 倉治ななえ先生
1979年 日本歯科大学卒業。
1983年 クラジ歯科医院開設 現医院長
1990年 「子育て歯科」を始める
2003年 Dr.NANA 予防歯科研究所設立(現代表)
・日本フィンランドむし歯予防研究会 副会長
・東京都大田区学校保健会 副会長
・日本歯科医師会 元常務理事
・日本学校歯科医会 前副会長

★乳歯のお手入れの詳しい方法やグッズの紹介は、
「乳歯ケア お手入れの基礎知識」サイトからご覧ください!

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第13回:林先生のお悩み相談Part3:二人目なのにとまどってばかりー中央研究所に突撃取材!

2017.09.25

ママのお悩み
「二人目を出産しました。一度経験しているので、二度目の子育ては楽勝♪と思っていたのですが、下の子が上の子とまったく違うのでビックリ。経験が生かせず、二人目なのに子育てが楽しめずにつらいです。」

林先生
「あなたの経験値は、まだひとりですよね?つまり、サンプル数1。たったひとつのサンプルを経験しただけで、子育てのすべてが分かるわけではありません。今まで出会った人で、この人とこの人の個性はまったく同じ、という人はいないでしょう?赤ちゃんにも、ひとりひとり個性があります。数学の答えのような正解はありません。上の子と同じようにならないのは、当たり前なのです。」

姉妹とママ

林先生
「たくさん子どもを生むのが当たり前だった時代と違って、現在は少子化です。子育て経験者で、頼りにしたくなったり、逆に口出しされて困ったりすることもあるおばあちゃんだって、実は知っているサンプル数は少ないのです。

子どもは高校、大学と進むうちに進路がいろいろと分かれ、大人になって収入を得るまでにいろいろな道筋がありますが、赤ちゃんのうちから成長する道筋はいろいろとあるのです。成長していく道はひとつではなく、赤ちゃんの個性によって違うんです。二人目が一人目と違うなんて、違う個性が楽しめてラッキーじゃないですか!一人目と違う個性を見つけたら、それを書き留めてパパや家族と共有すれば、つらさも楽しさに転換するかもしれませんよ。」

すでに赤ちゃんの時から、成長する道筋はいろいろなんですね!赤ちゃんの個性を見つけることを楽しむ気持ちになれば、ママも楽になりそうです!

中央研究所取材シリーズは今回が最終回です!お読みいただき、ありがとうございました。これからも「ぼにゅ育」では、取材を通して母乳育児が楽しくなる情報をお届けしていきます!

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第12回:林先生のお悩み相談Part2:母乳、足りているのかしら?ー中央研究所に突撃取材!

2017.09.19

ママのお悩み
「母乳をあげた後、新生児用体重計で測るのですが、体重が増えていません。母乳が足りているのか心配です。」

林先生
「赤ちゃんがすぐに泣くので、何度も授乳しているうちに『母乳が足りているのかな?』と心配になり、こまめに体重を測るママ。とても真面目で一生懸命頑張っているのはわかりますが、もう少し肩の力を抜いて良いんだよ、と言いたくなります。

最近のママはとても勉強家。インターネットなどに情報が溢れているので、こまめにチェックして、1回の授乳でこのぐらい増えなくては、と知識があるんですね。そこで足りないと、母乳が出ていないのでは?と心配になる。右肩上がりに増えていかないと心配になる。しかし、ママが学んだ知識通りではない、イレギュラーの連続が育児なのです。」

ママと赤ちゃん

林先生 「ミルクは0ヵ月から1才までに必要な成分を平均化したものですが、母乳はその時期の赤ちゃんに一番良い成分になっている、とても不思議でありがたいもの。ママの母乳が一番なので、数字や実績にとらわれずに母乳をあげてください。本来、授乳や子育ては楽しいものなのに、数字ばかり見ていると楽しい雰囲気になりにくいでしょ。それは、赤ちゃんにとってもママにとっても悲しいこと。

1ヵ月検診や3ヵ月検診で『うちの子は◯kg体重が増えていないんですけど、何がダメなんでしょうか!?』と質問されることがよくあるんですが、これだけ増えていないとダメ、という規定はありません。

私はそんなママたちによく言うんですよ。『大丈夫です、赤ちゃんは1年後にはそのへんを走り回っていますから』。学んだ知識やマニュアル通りにいかないからこそ、育児は発見がいっぱいで、楽しいんですよ。」

ネットを検索して得た情報や知識通りにいかないからこそ、母乳育児は楽しいんですね!赤ちゃんの個性を見つける気持ちで、リラックスして過ごしましょう♪

次回はいよいよ研究所シリーズ最終回。再び林先生がママのお悩みにズバリ答えます!お楽しみに♪

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第11回:林先生のお悩み相談Part1:ママは寝られなくても大丈夫?ー中央研究所に突撃取材!

2017.09.11

ママのお悩み
「赤ちゃんを出産して、想像以上にママって寝るひまがないんですね…睡眠不足で疲労困憊です。こんなに眠れなくて、私の健康状態は大丈夫なんでしょうか?母乳に影響が出ることはないんでしょうか?」

林先生
「生まれたての赤ちゃんは授乳間隔が短く、ママはなかなか眠れないと聞いていても、出産すると想像以上に寝られなくてビックリする新米ママさんは多いですね!ひっきりなしの授乳が続き、赤ちゃんも私もゆっくり休むためにはどうしたらよいんですか?と、かなり切羽詰まった疲れた表情で質問されることも多いです。」

お母さんと赤ちゃん

林先生
「生まれたての赤ちゃんは、お腹がいっぱいになってぐっすり眠れるほど、たくさんの母乳を飲めるわけではありません。多くのママが聞いたことがあると思いますが『赤ちゃんはお弁当を持って生まれてくる』と言います。そんなにたくさんの母乳が飲めなくても大丈夫なように、エネルギーや脂肪を持って生まれて来るので、最初のうちはママのおっぱいから飲む練習をしている、くらいの気楽な気持ちを持ちましょう。徐々にたくさん飲めるようになって、赤ちゃんもママも楽になります。

また、ママも眠れないと感じていても、実は授乳の合間に少しはウトウトしているもの。普通にご飯を食べられる元気があれば大丈夫ですし、母乳に影響もありません。注意してほしいのはどちらかと言うと食べ過ぎですね!『赤ちゃんの分の2倍食べなくてはならない』と聞いたことがあるママもいるかもしれませんが、そこまで頑張る必要はありません(笑)」

あまりにも眠れないと、不安になりますが、少しずつ赤ちゃんもママも成長して、たくさん母乳を飲めるようになれば、お互いにぐっすり眠れるようになっていくんですね!

次回も林先生に、ママからのお悩みに答えてもらいます。お楽しみに♪

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