第11回:母乳の冷凍保存と解凍の仕方 - さく山さんの母乳育児講座

母乳の保存方法を学びましょう

第10回で紹介したように、母乳はさく乳して保存することができます。
今回は特に気になる、母乳フリーザーパックを使った冷凍保存の方法と使う前の解凍の仕方をご紹介します。

ではさっそく、準備からはじめましょう

準備しておくこと

●母乳をさく乳しておきます。

●管理シールに、名前・日付・時間・さく乳量を記入します。

管理シール 保存方法をわかりやすく説明

1.チャックを開けます。

母乳フリーザーパック

2.チャック上部を切り取ります。

手が触れたところはカットするから衛生的

3.チャック両端をつまんで、袋を押し広げます。

母乳フリーザーパックを押し広げる

4. 片手でチャックを広げながら、もう1方の手で袋を広げます。

息を吹き込んで広げるのはダメです。

5. 片手でチャックを広げながら、母乳をゆっくり注ぎます。

フリーザーパックの底をお椀や広いコップで受けると安定します。また母乳実感などの広口タイプの哺乳瓶からの移し替えもらくらく

6. 母乳の入っている部分より上を両手でおさえ、ゆっくりとフリーザーバック内の空気を抜いていきます。

母乳フリーザーパックの空気を抜きます

7.チャックの端を指でおさえ、スライドしながらしっかりと閉じます。

手でしっかりと母乳フリーザーパックの口を閉じる

8.パックに管理シールを貼り付けます。

目安の位置にシールを貼ります

9.外側に水滴がついている場合は拭き取って、速やかに冷蔵庫へ。

冷凍保存(約-18度)は3ヶ月までがおすすめ

保存した母乳を解凍して授乳してみましょう

1. 流水または40℃前後のぬるま湯を入れた容器にフリーザーバックを入れて解凍します。

→何度かぬるま湯を差し替えると、
早く解凍できます。
→熱湯・電子レンジ・火にかけた鍋での解凍はできません。母乳の温度が高くなりすぎると、母乳の成分を破壊してしまいます。

母乳フリーザーパックをぬるま湯を入れた容器で解凍します

2. フリーザーパックの下にある注ぎ口部分を上にして切り取り、母乳を哺乳びんに注ぎます。

母乳フリーザーパックから母乳を哺乳びんに注ぎます

3. 哺乳びんに母乳を移し替えた後、40℃前後のお湯で適温まで湯せんしてから授乳してください。

哺乳びんでの授乳については、第12回「哺乳びんでの授乳のこと」もチェックしてみてください。

★母乳・授乳の基礎知識が満載

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