授乳中に、赤ちゃんの目がうつらうつらとしてきて、あららお目々が閉じちゃった…と思ったら、そのまま寝てしまうこと、よくありますよね。そのまま寝させてしまっても良いのでしょうか?
林先生
「赤ちゃんにとって『飲むこと』は、大変な運動です。乳首をしごいて母乳を引き出す『吸啜(きゅうてつ)』の動作は、舌を波のように動かして口の中に母乳を引き込むのですが、これを授乳の間ずっと、およそ10分間続けると、800回も繰り返します。大人が同じ動きをしたら、おそらく50回でダウンですよ(笑)
ですから、赤ちゃんが途中で疲れて寝てしまうのは、特別なことではありません。お腹が空いていれば、眠気よりもそちらが優先されるので、最低限は飲んでいると思っても大丈夫です。」
林先生
「お母さんの母乳はとても不思議なもので、そのときの赤ちゃんに合った母乳が出るようになっているのです。ミルクは、0ヵ月から同じものをあげますが、時期によって違う母乳の成分を平均化したものなんですよ。ですから、途中で寝てしまっても、次の授乳のときにはそのときに必要な母乳が出て、しょっちゅう途中で寝てしまう赤ちゃんでも、1週間や1ヵ月後のトータルで見れば、必要な栄養はしっかりと母乳から取れています。
赤ちゃんが途中で寝てしまっても起こす必要はありませんし、1回や2回思うように飲んでくれなくても、気にすることはありません。」
次回は、授乳のタイミングについてお聞きします。お楽しみに♪
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