離乳食をはじめたら母乳量はどうすればいい?バランスや授乳のタイミングを専門家が解説

離乳食がはじまると、「いままでどおり母乳を飲ませていいのかな」「いつ授乳したらいいのだろう」などと離乳食と母乳の量やタイミングなどについて、さまざまな疑問がでてきますよね。

そこで、相模女子大学栄養科学部健康栄養学科の堤ちはる教授に、離乳食と授乳のバランスについて教えていただきました。

授乳するタイミングはおっぱいと離乳食どちらが先?

赤ちゃん

基本的には離乳食が先で、離乳食を食べた後に授乳します。これは、空腹が感じられる状態で離乳食を食べたほうが赤ちゃんの食べがよくなるためです。

ただし、赤ちゃんはおなかが減ると機嫌が悪くなってしまったり、離乳食を食べたがらなかったりすることもありますよね。そんなときは母乳を先に飲ませても構いません。

母乳を飲めた安心感、満足感から機嫌がよくなって離乳食を食べるかもしれません。

月齢別にみる離乳食と授乳のバランス

離乳食

離乳食の回数や授乳のタイミングなどを月齢別に解説します

・5~6ヵ月ごろ

母乳は授乳のリズムに沿って、赤ちゃんが欲しがるだけ飲ませます。離乳食のタイミングは、「午前中に1回」からスタートします。離乳食をはじめて1ヵ月ぐらいたったら「午前1回、午後1回」の2回食にしましょう。

これまで液体しか飲んだことがなかった赤ちゃんにとって離乳食は未知のもの。食材に慣れることが目的の時期なので、離乳食の量はあまり気にしなくて構いません。

*スケジュール例
はじめの1ヵ月
6:00 授乳
10:00 離乳食をあげて、その後、授乳
14:00 授乳
18:00 授乳
22:00 授乳

はじめて1ヵ月たったころ
6:00 授乳
10:00 離乳食をあげて、その後、授乳
14:00 離乳食をあげて、その後、授乳
18:00 授乳
22:00 授乳

・7~8ヵ月ごろ

2回食になって離乳食に慣れてくるころです。しかし、まだエネルギーや栄養素の半分以上を母乳やミルクが占めています。母乳は授乳のリズムに沿って赤ちゃんが欲しがるだけ、ミルクは1日3回程度を目安に与えましょう。

*スケジュール例
6:00 授乳
10:00 離乳食をあげて、その後、授乳
14:00 離乳食をあげて、その後、授乳
18:00 授乳
22:00 授乳

・9~11ヵ月ごろ

離乳食は朝、昼、夕の3回食のリズムをつけて1日3回にし、食欲に応じて量を増やします。母乳は授乳のリズムに沿って赤ちゃんが欲しがるだけ、ミルクは1日2回程度を目安に与えます。

*スケジュール例
3回食にしはじめたころ
6:00 授乳
10:00 離乳食をあげて、その後、授乳
14:00 離乳食をあげて、その後、授乳
18:00 離乳食をあげて、その後、授乳
22:00 授乳

慣れてきたら少しずつ大人の食事時間に合わせます
6:00 授乳
10:00 離乳食をあげて、その後、授乳
12:00 離乳食をあげて、その後、授乳
14:00 間食(おなかが空く場合)
18:00 離乳食をあげて、その後、授乳
22:00 授乳

・1才~1才6ヵ月ごろ

食後の授乳がなくなり、寝る前だけなどの1日1~2回になって少しずつ卒乳に近づいていく時期。離乳食の量が増えてくるにつれて、母乳やミルクを飲む量が少なくなっていくでしょう。

また、エネルギーや栄養素の大部分を、母乳やミルク以外の食べ物から摂取できるようになります。ただし、1回で食べられる量は少ないため、1日3回の離乳食のほかに1日1~2回の間食で栄養を補います。

*スケジュール例
7:00 離乳食
10:00 間食
12:00 離乳食
15:00 間食
18:00 離乳食

離乳食を食べずにおっぱいばかりの赤ちゃんにはどうしたらいい?

ママと赤ちゃん

離乳食をはじめたばかりの5~6ヵ月ごろや7~8ヵ月ごろであれば、基本的には授乳のリズムに沿って、赤ちゃんが欲しがるままに母乳を飲ませていいでしょう。

泣いたときに抱っこや遊びで赤ちゃんの気を紛らわして授乳を控え、空腹で離乳食の時間を迎えられるような生活リズムを意識すると食べてくれるかもしれませんね。

9ヵ月ごろを過ぎるとからだの成長が著しく、離乳食から摂るエネルギーや栄養素が、これまで以上に必要になります。離乳食の固さ、形、味付けが赤ちゃんの発達に合っているかを再度確認してみましょう。形状を前に戻したら食べるようになったということもあります。

また、赤ちゃんは、「離乳食が嫌い」というより、「離乳食を食べ慣れていない」ために、「離乳食より、おっぱい」となっている場合もあります。

同じ食材を煮る、蒸す、焼くなど調理法を変えたり、塩味を味噌味にするなど味付けを変えたりして様子をみましょう。慣れとともに食べてくれる日がくるかもしれません。

まとめ

離乳食は赤ちゃんによって進み具合が一人ひとり異なります。また、大人と同じように赤ちゃんにも食べる日もあれば、なんとなく食べたくない日もあるもの。赤ちゃんを観察して、赤ちゃんの発達やペースに合わせてあせらず見守ることが大切です。

また、離乳食をしっかり食べるようになると授乳の量や頻度は自然と減っていくものですが、おっぱいやミルクが大好きな赤ちゃんもいます。授乳は、母子が心を通わせる大切な時間でもありますので、ママと赤ちゃんが納得するまで続けて大丈夫。離乳食とのバランスは、赤ちゃんの様子をみながら少しずつ調整するといいですね。

【プロフィール】

堤ちはる先生

堤ちはる
相模女子大学 栄養科学部健康栄養学科 教授
日本女子大学家政学部食物学科卒業、同大学大学院家政学研究科修士課程修了。東京大学大学院医学系研究科保健学専門課程修士・博士課程修了。保健学博士、管理栄養士。青葉学園短期大学専任講師、助教授、日本子ども家庭総合研究所母子保健研究部栄養担当部長を経て、現職。専門は母子栄養学、保健栄養学。監修書籍に、「あんしん、やさしい最新離乳食オールガイド」(新星出版社、2019)、「食と栄養相談Q&A」(診断と治療社、2018)、「すききらいなんてだいきらい」(少年写真新聞社、2016)など。

<関連情報> お子さまの成長に応じた離乳食の固さ、大きさ、量をご紹介↓(ピジョンオリジナル記事)

月齢別離乳食ガイド

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