授乳後のげっぷを出すコツとは?出ないときはどうしたらいい?助産師が解説します!

授乳後の赤ちゃんのげっぷ、なかなかうまく出せないと悩むママ、パパは多いようです。

そこで赤ちゃんのげっぷを出すコツを、助産師であり杏林大学の准教授である加藤先生に教えていただきました。

そもそも、授乳の後にげっぷを出してあげるのはなんのため?

ママと赤ちゃん

赤ちゃんは母乳やミルクを飲むとき、たくさんの空気を飲み込みます。しかし、とくに生まれたばかりの赤ちゃんは自分ではげっぷができません。

おなかに空気が溜まると、吐いたり、腹痛がしたり、便秘につながったりします。そのため、げっぷをさせておなかの空気を出してあげる必要があるのです。

なお、赤ちゃんによって個人差はありますが、3~4ヵ月頃になると上手に飲めるようになり空気を飲み込むことが少なくなるため、げっぷをしないことも増えていきます。また、5~7ヵ月ごろになると、自分でげっぷをしたり、おならで空気を排出します。

自分でげっぷが出せるようになるまでの間は、大人が赤ちゃんのげっぷをサポートしましょう。

赤ちゃんのげっぷの出し方

1)赤ちゃんを横向きにして大人の膝に座らせます。

2)赤ちゃんを大人の腕に寄りかからせます。このとき、赤ちゃんの背中が反り返っているとげっぷが出ずらいので、沐浴のときに背中を洗うような丸まった姿勢にするのがポイント。

3)腕で腹部を軽く圧迫させ、背中を下から上に軽くさすってあげます。

赤ちゃんによって出やすい姿勢は違いがあるので、前かがみの加減を調整したらげっぷがでた、ということもあります。こちらを目安にしながら、少しでも赤ちゃんにあった方法を見つけてくださいね。

赤ちゃんのげっぷが出ないときの対処法

授乳中のママと赤ちゃん

げっぷを出そうとしても、出ないこともあると思います。5分ぐらい続けても出なかったら、大人も赤ちゃんも疲れてしまうのでやめてしまって大丈夫です。時間がたてば出ることもありますし、次のタイミングで出るかもしれません。

ただし、げっぷとともに母乳やミルクを吐くことがあるため、その吐いたものが気管に詰まることを防ぐ必要があります。赤ちゃんの上半身をタオルや座布団などで少し高くし、赤ちゃんの顔を横に向けて寝かせましょう。大人が食べた後に横になるとしたら、どんな姿勢がラクかをイメージするとわかりやすいかもしれませんね。

また、飲み込んだ空気をおならで出せるように、肛門を刺激する方法もあります。ベビーオイルを先端につけた綿棒を肛門に挿入し、円を描くように刺激するとおならやうんちが出てきます。おなかが張っているなと感じるようであれば試してみてください。

最後に

赤ちゃんの飲む量によってもげっぷは毎回出るとは限りません。また、げっぷがでないまま赤ちゃんが吐いてしまうこともありますが、生理現象のひとつなので、吐いた後で赤ちゃんがふだんと同じように元気な様子であれば心配する必要はありません。

げっぷが出なくても焦らないで「今回は出ないかな?」というぐらいのゆったりとした気持ちで対応してくださいね。

関連情報:哺乳びんの中の泡ってどうしてできるの?

【プロフィール】

加藤千晶先生

加藤千晶 
杏林大学保健学部看護学科 准教授
助産師として約10年大学病院にて勤務。その後、看護・助産教育に約15年携わり、産科病院にて看護部長を経験。現在、杏林大学保健学部看護学科准教授として助産師教育に携わっている。

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