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高齢出産ママは母乳が出にくい?アラフォーママが母乳育児を軌道に乗せるためのポイントとは

近年増加傾向の高齢出産ですが、高齢出産のママの中には、年齢のせいで母乳が出ないというイメージに惑わされ、不安になる方が多いようです。

そこで、国際ラクテーションコンサルタントとして母乳育児を支援している助産師の榎本先生に、高齢出産ママの母乳の出や、母乳育児のメリット、母乳育児のコツを伺いました。

母乳の出と年齢は関係ない?

母乳がよく出る、なかなか出ないというのは個人差であって、年齢は関係ないといわれています。

ただ高齢出産の場合、体力が落ちていて疲労回復に時間がかかったりすることから、体に不調は起こりやすくなります。体に不調が起きると母乳をつくる力が落ちてしまうので、高齢出産の場合は出産後、しっかり体を休めることが大切です。

また、高齢出産では帝王切開の率が高くなる傾向があるのですが、帝王切開の場合、傷の痛みや体力の回復に時間を要します。そのため授乳の開始が遅れて母乳分泌が遅れるというケースがみられます。

そういったことが高齢出産だと母乳が出にくいというイメージにつながっているのかもしれません。

高齢出産ママの母乳育児のメリット

授乳するママ

母乳育児にはたくさんのメリットがあります。なかには高齢出産ママならではのメリットも。主なものを見てみましょう。

1) ママの免疫を母乳を介して赤ちゃんに与えられる。年齢が高い方が獲得している免疫が多くあるので、赤ちゃんが得られる免疫も多いといわれている。

2) 授乳の度に愛情ホルモンといわれるオキシトシンが分泌されるため、ママの情緒が安定し、産後うつになりにくくなる。また赤ちゃんとのスキンシップにもなり愛着形成が育まれる。

3) ママの子宮収縮が促進され、産後の体の回復が早くなる。また、将来的に乳癌や卵巣癌、糖尿病の発症予防になるといわれている。

4) おっぱいを吸われることによるオキシトシンの分泌によって、授乳後のママと赤ちゃんの両方が深い眠りにつきやすくなり、疲れをとりやすい。

高齢出産ママの母乳育児を軌道に乗せるためのポイント

母乳の出と年齢に関係はありませんが、体力の面でママの体に配慮することが大切です。赤ちゃんのお世話に追われる毎日なので難しいと思いますが、できるだけ産後1ヵ月は体を休ませる工夫ができるとよいですね。具体的なポイントをみていきましょう。

・旦那さんなど家族のサポートを得る

赤ちゃんを抱っこするパパ

高齢出産のママは両親も高齢のことが多いため、出産時に里帰りをしない方も多いようです。その場合、病院を退院した日からパパには育児休暇などのお休みを取得してもらい、家事や赤ちゃんのお世話などを協力してもらう体制を整えておくと安心です。

ママの体ができるだけ休めるように、おっぱいでの授乳以外は、おむつ交換、抱っこ、沐浴などパパにもお願いできるとよいですね。

・産後ケア施設を利用する

助産師さんと赤ちゃん

産後ケア施設はママの育児支援を目的とした、ママと赤ちゃんが過ごせる施設。日帰り型、宿泊型、訪問型の3種類がありますが、いずれも助産師や看護師が中心になり、出産後の育児支援をしてくれます。

施設にもよりますが、ママの産後の体力回復にむけてアロママッサージが受けられたり、授乳の方法、沐浴の仕方、骨盤ケアの仕方などを学べたり、赤ちゃんを預かってもらって食事をとったり休息をとったりできます。費用は施設によって異なりますが、地域によっては自治体が何割か負担してくれるところもあります。

体が休められるだけでなく、実際の授乳の様子などを見てアドバイスがもらえるので母乳育児を進めるうえで心強いでしょう。

・宅配サービスを利用するなどして家事を軽減する!

段ボールに入った食材

家族のサポートが得られないようなときは、食材や日用品の買い物はネットスーパーなどの宅配サービスを利用したり、掃除や料理を代行してくれる家事代行サービスを利用したりして、家事の負担を軽減しましょう。シルバー人材センターも家事サービスをおこなっているところがあるようです。

また、家電に頼るのもよいと思います。食洗機、お掃除ロボット、洗濯乾燥機、電気圧力鍋など、最近は家事を助けてくれる便利な家電がたくさんあります。

・体がつらいときは一時的にミルクの力を借りたり、旦那さんに授乳してもらう

哺乳瓶で赤ちゃんに授乳をするパパ

産後の頻回授乳や、睡眠不足で疲労がたまって体がつらいときもあると思います。そんなときは、一時的におっぱいの授乳をお休みして、旦那さんにさく母乳やミルクを授乳してもらうなどしてママが休むようにしましょう。

頻回授乳を続けることによって、母乳育児が軌道に乗りやすくなるのは事実ですが、ストレスや疲労によって母乳の分泌が抑制されてしまうことも考えられるので、無理をしすぎず必要に応じて休むことも大切です。

授乳間隔があきすぎてしまうとおっぱいが張ってしまって気になって休めないというママは、休む前にさく乳をして母乳は保存しておくとよいでしょう。

まとめ

生まれて間もない時期の赤ちゃんは、お口を大きく開けられず、深く吸いつけないこともあり、母乳育児が軌道にのるまで時間がかかるのが普通です。そのため出産時の年齢に関係なく、母乳の分泌に悩むママはたくさんいます。高齢出産だからとあきらめず、とにかく赤ちゃんに吸ってもらうということを実践してくださいね。

ただし、ママが健康を維持することが母乳育児を進めるうえでなにより大切です。無理をせず、頼れるところは頼りつつ、母乳育児を楽しんでくださいね。困ったことがあればいつでも母乳外来や地域の助産師を頼ってもらえたらと思います。

【プロフィール】

榎本美紀先生

榎本美紀
2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援している。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたる。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受け付けている。自身も一児の母として子育てに奮闘中。
「みき母乳相談室」

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