ママは今妊娠何週? 0~3週(妊娠1ヵ月)

赤ちゃんの様子

卵子と精子の出会いから、新しい命が誕生!

妊娠は、受精卵が無事子宮にたどり着き、子宮内膜にうまく着床すると成立します。

受精卵は、無数の細胞分裂を繰り返しながら、体の基礎を作ります。例えば着床後、5日目ぐらいで、将来、脳と脊椎に分かれて発達する神経管の原形ができます。また受精からわずか2週間(妊娠3週)で、心臓や肝臓、血管などを形成する組織がだいたいできてきます。手足の原形も、まだえらのような形ですが確認できます。 妊娠3週頃の赤ちゃんの大きさは約1mm未満、体重は約1g未満。外見は、頭が全体の半分ぐらいを占め、長いしっぽがあり、タツノオトシゴのような姿です。

ママの様子

妊娠の兆候はまだありません

妊娠週数は、最終月経の開始日を妊娠0週0日とします。
そのため妊娠1週とは、月経が終わり、ママの体が妊娠の準備をする期間に当たります。

妊娠が成立するのは、受精卵が子宮に到着し、ママの子宮内膜に着床する妊娠2週6日~3週0日です。
妊娠成立と同時に、子宮内膜では胎盤(赤ちゃんの栄養補給源)のもとになる絨毛が少しずつ根のように広がり始めるなど、小さい命を守り・はぐくむ準備が始まります。

この頃の子宮の大きさは、妊娠前と同じで鶏の卵ぐらい。ママの身体には、明らかな変化はありません。つわりなどの自覚症状もまだないことが多いですが、人によっては、熱っぽい・眠気・胸が張るなどの症状を感じる方もいらっしゃいます。

生活のポイント

たばこ・アルコールに注意しましょう

気を付けたいのが、飲酒と喫煙です。特に妊娠初期は、アルコールを飲み過ぎると、赤ちゃんの器官形成に問題を生じることがあります。
また、たばこに含まれるニコチンは、血管を収縮させる作用があります。血管が収縮すると、お腹の中の赤ちゃんに十分な酸素と栄養が行き渡らなくなり、発育に影響が出たり、流産のリスクも高くなります。
ママが吸わなくても、受動喫煙によっても同様の影響が出ることが分かっています。 禁酒、禁煙は、妊娠が判明したからといって、すぐにできるものではありません。そのため、妊娠を考え始めた時から取り組むことが肝心!そして、家族の協力も不可欠です。

赤ちゃんの成長に不可欠な葉酸

葉酸は赤ちゃんの身体を作るために、とても重要な栄養素です。
特に、妊娠2~7週までの間に脳や脊髄の元となる神経管ができるのですが、その時に葉酸が不足していると、赤ちゃんの健やかな成長に大きな影響を与えてしまいます。
葉酸を十分に摂ることで、お腹の中の赤ちゃんの異常(神経管閉鎖障害)の発症リスクを減らすことができると言われています。
妊娠に気付く前の時期にたくさんの葉酸が必要なため、妊活中から葉酸を十分に摂っておくことが大切です。通常の食事からの葉酸摂取に加えて、サプリメントで400μgの葉酸の摂取が推奨されています。

監修してくれた先生

坂田陽子(看護師・助産師)

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院のNICU・産婦人科に勤務、延べ3000人以上の母児のケアを行う。その後、都内の産婦人科病院で師長を経験。現在は東京で「すみれ出張助産院」を開業。また、Mama's body株式会社で産前産後ケアの普及に努めている。

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